『新L型経済』を読む
『新L型経済』
冨山和彦 田原総一朗
角川新書 (2021.04.10)
【KADOKAWA】
第三章:まずは三十万人都市を再生させよ
pp.89〜128.
L型:リアルな産業の集合体
L型の特徴は地域密着で、その地域にいる人達とフェイス•トゥ•フェイスでサービスをしている産業が多い。p.91
冨山和彦氏
私の主張は日本経済の主流はG型産業ではなく、L型にある。
地域経済、地方経済が全国的に回復することなしに日本経済の復興はありえない。p.93
限界集落のような場所に バスや介護サービスや買い物の宅配と云う事業を行き届くようにするためにも、大事なのは地方の中核都市でしょう。p.94
【PRESIDENT Online】
【東洋経済 Online】2021.02.04.
バブル景気が頂点を迎える1990年を堺に「グローバル革命」「デジタル革命」が起こった。
産業構造が変わった。
GAFA:Google、Apple、Facebook、Amazonの4企業をまとめた呼称のこと
コロナ禍の後は・・・
大切なのは、過去に戻るか?戻らないか?ではなく、数年後にどのような姿(ビジョン)を描くか。p.28
G型:日本経済の中心であり、G型企業が凋落していることが根本の問題であるような言説が まかり通っている。p.92
【ポイント】
中核都市
問題は限界集落ではない。
「東京にあるものがある」と云うのは大事なポイント。
スターバックスもあるし、ユニクロもある。もちろん映画館もある。
そこには、若い世代の本音としての【安心材料】がある。p.98
限界集落のような場所に バスや介護サービスや買い物の宅配と云う事業を行き届くようにするためにも、大事なのは周辺部の中核都市でしょう。p.94
第四章:地方経済の新陳代謝をうながすために
pp.129〜176.
継業
「継業」事業を譲渡して、やる気と能力のある人に継いでもらう。p.149
「サーチファンド」バイアウトファンドの一形態で、事業経営者を目指す優秀な個人が、投資家の支援を受けながら自分が社長になりたい会社を探し、買収する仕組み。p.150
地方企業の最低賃金を上げる
東京と地方での必要な人財
東京:グローバルな社会で通用する人財
地方:現場で頼れる働き手 p.115
新中産階級の定義 / エッセンシャルワーカーについて
pp.166〜169.
エッセンシャルワーカー:生活維持に欠かせない職業に就いている方々のことを意味します。
主に医療・福祉、農業、小売・販売、通信、公共交通機関など、社会生活を支える仕事をしている方々のことをいいます。
三方良し
商売の哲学:売り手/買い手/世間
経済付加価値の高いビジネスをやり、その稼ぎを従業員・投資家でフェアに分け合い、納税も含めて社会へ還元する。p.176
第五章:日本を牽引する人財をどう育てるか
pp.177〜233.
シフトすべき経営モデル
1) 人事組織管理
多様性/開放性/流動性
2) 組織構造と運営
能力ベースのフラットな階層
プロフェッショナル型
3) 両利きの経営
4) B/S P/L から ROE EBITDA へ
5) ステークホルダー主義
ステークホルダー:企業・行政・NPO等の利害と行動に直接・間接的な利害関係を有する者を指す。p.184
人財能力
1) 個々人の独創的な思考力
2) 発想力
3) 判断力
決して【合格歴】ではない p.203
正解のない問いに答える力 p.222
【IGPI公式サイト】経営共創基盤
「両利きの経営」
自社の強みを磨き深めてくいく
自分達には出来ていない新しい事、現在の能力から探して取り込んでいく。
▶ 同質的で連続的でないもの。
【参考】
今、日本の企業に必要な視点。
「両利きの経営」
おわりに
pp.234〜254.
▶ エッセンシャルワーカーが地方創生を牽引する。
▶ 1989年 ベルリンの壁 崩壊
▶ 国内 バブル景気の崩壊
▶ グローバル化とデジタル化
ヒト・モノ・カネの国境を超えた移動を自由化した。p.236
GとLの視点 p.240
新陳代謝を前提とした包摂的な経済社会システム p.246
JPiX(日本共創プラットフォーム) p.251
【Amazon】
松江市の中核都市について
『市報松江』2018.03.
2021.06.18.
2021.06.19. 加筆
2021.06.20. 加筆