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『ベルサイユのばら』映画感想文・美麗な走馬灯といったおもむきでした
昨日、アニメ40話を見終わり、本日公開の劇場版を見てきました。
約16時間分の内容を2時間弱に収める難しさは、どうしてもありますが、工夫をこらしていたように思います。
初めてこの作品に触れた方が楽しめたらいいなと思います。そしてできれば原作やアニメシリーズを見てほしいです。
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あらすじ
将軍家の跡取りで“息子”として育てられた男装の麗人オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ。隣国オーストリアから嫁いできた王妃マリー・アントワネット。オスカルの従者で幼なじみの平民アンドレ・グランディエ。容姿端麗で知性的なスウェーデンの伯爵ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン。18世紀後半のベルサイユで出会った彼らは、激動の時代に翻弄されながらも、それぞれの人生を懸命に生きぬいていく。
2025年製作/113分/G/日本
配給:TOHO NEXT、エイベックス・ピクチャーズ
劇場公開日:2025年1月31日
感想(ネタバレ含む)
今アニメシリーズの26話から再度見つつブログを書いています。
やはり良い…特に後半。映像作品でこれを超えるものはまず無理だと実感しました。
今日映画を見てきて、他の方の感想を少し見て回ったのですが、割と好意的な感想が多くて意外でした。
私にとって、アニメシリーズほどの感動はなかったのです。
確かに絵は美しかったです。
しかし割愛されたエピソードがあまりに多く、それらが15曲にも及ぶ挿入歌に乗せて、走馬灯のように流されるのでした。割愛、割愛、あれもこれも…何か軽い感じがしました。
三大悪女や、ロザリーまで一瞬しか出ませんでした。これはさすがに寂しいですね。
その代わりに、ジェローデルが求婚するシーンなどはあり、どうやら恋愛に重きを置いているのかなという印象です。
私はジェローデルが結構好きなのですが、アニメよりほんの少し嫌な感じの人になっていました。
また、フェルゼンは相変わらずイマイチな男でした。最終的にやさぐれて民衆を弾圧したらしいので、結局その程度の人間だったということでしょうが。
度重なる音楽&走馬灯で、物語に完全没入することができないまま、あっという間にフランス革命直前まできてしまいました。
そしてオスカルとアンドレのラブシーンがあるわけですが、なんか生々しいというか…見ていて恥ずかしい気持ちになってしまいました。
いいシーンのはずなのですが、私にはこの演出が合わなかったようです。
結論として、2時間にまとめるのは絶対無理だと思いました。
せめて前後編にするぐらいでないと、この話は描き切れません。結局ダイジェストのようになってしまって、私にとっては少し残念な映画となりました。
これをきっかけにアニメシリーズを見直すことができたので、今作には感謝していますし、これはこれで作り手の解釈としてありなんだろうなと思います。
古典芸能のように、いろんな人がいろんなベルばらを作ってみれば楽しいかもしれませんね。