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『トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦』映画感想文・激アツでびっくり!

見る予定ではなかったのですが、SNSでの評判がすこぶるいいので、それなら! と見てきました。

いや〜面白かった! その直前にビーキーパーを見ましたが、こちらの方が私は楽しかったです。

もう一回見たい!

あらすじ

黒社会が覇権を争う九龍城砦で男たちが繰り広げる死闘を描き、香港で大ヒットを記録したアクション映画。

1980年代。香港に密入国した青年チャンは、黒社会のルールを拒んで己の道を選んだために組織から目をつけられてしまう。追い詰められた彼は運命に導かれるように、黒社会に生きる者たちの野望が渦巻く九龍城砦に逃げ込み、そこで出会った3人の仲間たちと深い友情を育んでいく。しかし九龍城砦を巻き込む抗争は激化の一途をたどり、チャンたちはそれぞれの信念を胸に命をかけた戦いに身を投じる。

2024年製作/125分/PG12/香港
原題または英題:九龍城寨之圍城 Twilight of the Warriors: Walled In
配給:クロックワークス
劇場公開日:2025年1月17日

(『映画.com』より引用)

感想(ネタバレ含む)

やはり人間ドラマが描かれていると、アクションにも魂が入って熱いものが伝わってきますね。

二世代に渡る怨恨が、物語に奥行きを与えていました。

まず、約9億円をかけたという九龍城砦のセットが素晴らしく、人も物もあふれていてカオスなのですが、それが不思議と美しく感じられました。

建築法を無視して増築を重ねた末に迷路のような建造物となり、ほとんど陽の光も当たらなかったと言われる九龍城砦。どことなくディストピア的な雰囲気を醸し出していました。

決して環境がいいわけではありませんが、活気に満ちて、人々のたくましい生命力が感じられました。

そしてアクションが想像以上でした。

目で追うのが大変なくらいのスピード感と、あり得ない動きの組み合わせ。

るろうに剣心の壁歩きのアクションに似ていると思ったら、やはり谷垣健治さんがアクション監督をつとめておられました。

YouTubeでお見かけすると、流暢な広東語を話されていて、すごく驚いたのですが、小学生の頃ジャッキー・チェンに憧れ、22歳で単身香港に渡ってアクションの仕事を探されたそうです。

日本とは違って危険なスタントもぶっつけ本番で要求されますから、ジャッキー・チェン本人から「危ないから日本でやった方がいい」と言われ、モヤモヤしたそうです(笑)

話がそれましたが、四人の若者が友情を結んで、結果ひとりも死ななかったのがとても良かったと思いました。

麻雀卓を囲んだりする、普通の若者らしい姿に親近感が湧き、一方で激しいアクションというギャップがあり、皆さん魅力的でした。

登場人物の名前をほとんど忘れましたが、床屋の龍兄貴はイケオジで一番カッコ良かったな。

肺の病気らしいのに煙草ばかり吸っているところや、薬物を持ち込むなと言うところ。ちゃんとカタギの仕事についているところも好きです。

男気があって、若者たちから慕われ信頼されるのがわかりますね。

そしてあの硬直! の奴、最初から最後までずっとケラケラ笑ってて薬でもやってるのかと腹が立ちましたが、本当にしぶとかったですね。

気功で刃物を防御するという、ありえない身体でほんと気持ち悪かったです。

直前に見たビーキーパーの敵(バカ息子)と不愉快さ加減がいい勝負でした。

サモ・ハンも、70歳とは思えぬキレの良いアクションを繰り出していて、香港カンフーっていいなぁとしみじみ思いました。

私はこれまでカンフー映画をほとんど見て来なかったのですが、1980年代に好きだった方は本当に嬉しくなるような映画だと思います。

平日ですが、お客さんもたくさん入っていて、かなり席が埋まっていました。評判もすごくいいみたいですね。

なんか、興奮してすごいすごいと驚くばかり。うっすい感想になってしまいましたが、本当に見てよかった映画でした。

今回のように、SNSでの評判をこれからもっと気にして映画選びに生かしたいと思いました。

つまらないとみんなが言っているものをわざわざ見に行くこともないですからね。


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