ほりきょ

鹿児島の地方紙でスポーツ記者やってます。10年ぶりに帰ってきました。部活動改革を深掘り…

ほりきょ

鹿児島の地方紙でスポーツ記者やってます。10年ぶりに帰ってきました。部活動改革を深掘り取材してます。現在はデジタル編集の担当部署。Twitter【@horikyo_isa】は、鹿児島ユナイテッドFCの試合観戦に来るアウエーサポをもてなすハッシュタグをこしらえています。

マガジン

  • 2016年熊本地震・奇跡の避難所

    2016年4月、熊本県を襲った大地震。多くの被災者が寄り添いあう暮らしの中で「奇跡の避難所」と呼ばれた校区があった。なぜ、あの避難所は争いのない暮らしを営むことができたのか。当時、炊き出し支援の一員として出向いた時の記憶を残しておく。

  • アウエー旅を彩るハッシュタグ

    サッカーJ2初年度を戦った鹿児島ユナイテッドFCのホーム戦にいらっしゃるアウエーサポ向けに専用のハッシュタグを作成し、アウエーツーリズムの在り方を考え続けた1年を振り返る記事をアップしています。

最近の記事

2016年熊本地震「奇跡の避難所」③~動き始めた街

熊本市街地に入ると、壊れた屋根を覆うブルーシートが急激に減る。逆に増えてきたのが、波打った道路だった。ただの段差じゃない。まるで超難関ゴルフコースのグリーンのように、縦横にうねっている。行き交う車を縫うように、作業員が道路面の段差にアスファルトを埋めている。 「補修前ならバンパーごと吹っ飛んでますね」。ハンドルを握るトシは、段差を越えるごとに体を揺らす衝撃に、地震が残した爪跡の凄まじさを体感した。阪神大震災直後に神戸へ就職したトシは、高架が途中でちぎれた高速道の光景を思い出

    • 2016年熊本地震「奇跡の避難所」②~ブルーシートの下で

      4月26日朝。タダアキは、まだ唐揚げを揚げていた。トシは、準備の整った食材や調理器具を車へ積み込んでいく。仲間から託された支援物資もあったが、車には載せなかった。 「もう物流が動いている。店も営業している。必要なものがあれば、熊本に入ってから、熊本の店で買って持っていこう。その方が熊本のためになるはずだ」 トシは、そう判断した。ただ、唯一、トシが兄貴と慕うコウタロウさんから託されたおもちゃだけは、積み込んだ。コウタロウさんは、これまで数多くのマルシェに出店し、おもちゃを販

      • 2016年熊本地震「奇跡の避難所」①~なぜ僕は熊本へ行ったのか

        2016年4月25日夜。僕は、鹿児島県伊佐市内にある行きつけの飲み屋で、常連さんたちと酒を飲んでいた。1人は、建設業の社長。東日本大震災の直後、国交省の要請に基づき、息子2人を被災地に送り出した経験を持つ。そして、今回の熊本地震でも、息子2人は被災地へ向かっていた。これまでも、酒を交わしながら、幾度となく、息子たちから聞いた「被災地のリアルな日常」を、僕に包み隠さず、話してくれた人物だ。 1時間ほど飲んだ頃、伊佐で暮らす仲間から、1通のメールが届く。 「トシとタダアキが明

        • 2016年熊本地震「奇跡の避難所」⓪~プロローグ

          2016年4月26日。 伊佐の仲間が、熊本へ炊き出しに行くと聞き、無理を言って同行させてもらった。取材記者として災害現場には幾度となく行ったが、今回は、あくまでも支援ボランティアの1人として。なので、支援先で、取材をすることも、記録を残すことも考えていなかった。 が、伊佐を出て、支援先の避難所へ着くまでの道中、炊き出しで訪れた避難所で見聞きした出来事が、あまりにも衝撃的だったし、感動の連続だったし、出会った人たちの思いを多くの人に知って欲しくて、こうして、Facebook

        2016年熊本地震「奇跡の避難所」③~動き始めた街

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        • 2016年熊本地震・奇跡の避難所
          4本
        • アウエー旅を彩るハッシュタグ
          2本

        記事

          痛風を発症して野菜生活になったので、ひたすら鹿児島の最強飯を上げてストレスを発散する!

          鹿児島は最高なんです! (1枚だけ熊本のやつが混じってますが、お許しください🙇‍♂️)

          痛風を発症して野菜生活になったので、ひたすら鹿児島の最強飯を上げてストレスを発散する!

          タスクと集中力

          知人が「タスクと集中力」みたいなことを書いてて。僕はほんと飽きっぽい性格なので、シングルタスクが向かない。若い時から、複数のネタを同時進行で進めていくマルチタスクが性に合ってる。データを読み解くやつ、人の話を聞くやつ…できるだけ違うタイプのタスクを同時に交互に進めていく。夜中にデータ分析して、昼間は人と話してみたいな感じ。 若い頃はなかなか自分でネタを見つけられなかったから、先輩から「ちょっと手伝ってもらえる?」と声を掛けてもらえるのが嬉しかった。で、どうやったら、先輩に声

          タスクと集中力

          部活動の記憶。

          僕は野球少年でした(1969年生まれ、今は51歳です)。小学3年から中学3年夏まで。 小学校の思い出は、頭にも、心にも、たくさん残ってる。試合に出られたのは6年生からだったけど、本当にたくさんの記憶がある。 ちゃんとした練習が終わった後。外野の奥に石灰の白いラインを引いて、そこを越えたらホームランという遊びが、たまにあった。ラインを越えたら、アイスクリームがもらえた。すっごく楽しみだったし、遠くにボールを飛ばす面白さを、知らず知らずに体験できた。 いま振り返ると、たぶん

          部活動の記憶。

          夏の閉じ方〜鹿児島高校野球記者のつぶやき

          鹿児島の高校野球も4強が出揃った。今年から休養日がたくさん設けられて、準決勝は中5日空いて24日、決勝はさらに中1日後の26日。 10年ぶりの現場は、休養日新設もそうだけど、いろんなことが変わってた。走者1、3塁から簡単に盗塁しないとか、そういえば、送りバントも簡単にしなくなったなとか、そのせいか、2番打者に強打者を配置するチームが増えてるとか(あくまでも僕のイメージです)。 試合後の風景も様変わりしてた。 僕は昔から、負けたチームの「最後の時間」をきっちり見るようにし

          夏の閉じ方〜鹿児島高校野球記者のつぶやき

          高校は「公立」か「私立」か。

          こんばんは。鹿児島のスポーツ記者、ほりきょです。 僕は51歳。鹿児島県本土の右側、大隅(おおすみ)半島で生まれ育った田舎者です。町立の小学校、中学校、そして、なぜか宮崎県立の進学高校に、毎日県境を超える自転車通学する(往復23km 🚲🌬)というイミフな高校生活を経て、福岡の国立大学へ通いました。 そう、【THE公立野郎】です!(税金のお世話になりました🙇‍♂️) 都会に暮らす方には、にわかに信じがたいでしょうが、鹿児島には「公立神話」めいたものがあります。 根っこには

          高校は「公立」か「私立」か。

          高校野球に思うこと〜頭髪自由化とか、部員減とか、ラストミーティングとか。

          おはようございます。鹿児島のスポーツ記者、ほりきょです。 昨日(7月3日)から、ここ鹿児島でも、夏の甲子園出場をかけた高校野球が始まりました。大雨の予想でしたが、午前中には上がり、予定より遅れましたが、無事に初日の日程が終わりました。 それにしても、鹿児島市営の鴨池球場の水はけはすごい。あれだけの雨を受けながら、ちゃんと試合ができる。日頃から管理されているグラウンドキーパーの方々、マヂでリスペクトです! 11年ぶりの高校野球取材です。現役の指導者、かつて名将と呼ばれた方

          高校野球に思うこと〜頭髪自由化とか、部員減とか、ラストミーティングとか。

          日本代表をメディアに載せればスポーツの底辺が広がる時代は終わった。

          こんばんは。鹿児島のスポーツ記者、ほりきょです。 更新が遅くなりました。 さっきまで、clubhouseで語ってました。偶然なんですが…いま、学校の部活動のことを追っかけてて、気になってた「茨城」と「滋賀」の方が、まさにビンゴでclubhouseのルームに現れました。 マイナースポーツとか、メジャースポーツって言いますよね。日本では圧倒的なメジャーである野球も、世界ではマイナーです。 諸説ありますが、世界のメジャースポーツ(競技人口)といえば、バレーボールとか、バスケッ

          日本代表をメディアに載せればスポーツの底辺が広がる時代は終わった。

          月末から未踏の北信越(美味しい情報ください🙇‍♂️)

          おはようございます。ほりきょです。 鹿児島でスポーツ記者やってます。 今月末から、北信越5県で開催されるインターハイ取材に行くことになりました。こんなご時世ですし、そもそも仕事なので、観光とかする時間はそもそもないわけですが…。 とはいえ。 とはいえ。 新潟、長野は行ったことあるんですが、富山とか、石川とか、福井とか、未踏…そう、未踏the未踏な地なのです。 以前、clubhouseで「能登半島、なんかパワースポットだらけじゃね?」みたいな話で真夜中にめちゃくちゃ盛り

          月末から未踏の北信越(美味しい情報ください🙇‍♂️)

          新聞記者に戻ってしまった。

          こんばんは。昨日から日々感じたことを、日記みたいに書こうと思って始めました。 (どうぞ、よしなに🙇‍♂️) えっと。ちと前の投稿に、新聞記者を卒業するみたいな記事を書いてました(まぁ、要するに、覚悟して出ていったのに、会社の事情で出戻ったわけです)。 (どうぞ、よしなに🙇‍♂️) まぁ。いいでしょう。あっ、北の国では、大変なことが起きてるようですね。言いたいことはたくさんありますけど、情報が足りませんので、いつか、書きます。 (どうぞ、よしなに🙇‍♂️) くだらん

          新聞記者に戻ってしまった。

          国家公務員は偉大だ。

          久しぶりに中央省庁へ電話取材。かなりマニアックな問い合わせで、データがあるかも不明だったんだけど、僕にとっては、とても大事な基礎資料…というか、このデータがないと取材が始まらない。結果だけ言うと、いとも簡単に…というか、丁寧に調べてくれた。ダメ元でさらに聞いたら、そこもあっさり教えてくれた。きっと、どのデータがどこにあるかをちゃんと把握できてるんだろうなぁ。 地元の市や県に問い合わせても簡単に出てこないデータや統計が、国に聞くと、最も簡単に出てくるってことは意外と多くて。

          国家公務員は偉大だ。

          地方新聞でJ3リーグクラブ同士の交換広告をやってみた(その1)

          こんばんは。はじめまして。おはようございます。鹿児島県の地方紙、南日本新聞社営業局で働いてます。今回は、Jリーグクラブがある地方新聞同士で初めて取り組んだ、交換広告企画の話です。 僕の地元には、鹿児島ユナイテッドFCというJ3リーグに参戦するサッカークラブがあります。鹿児島といえば、高校サッカーでは古くは鹿児島実業(遠藤保仁、前園真聖)、最近では鹿児島城西(大迫勇也)や神村学園など、そこそこというか、まあまあの知名度がありますが、Jクラブとしては、なかなか芽が出なかったので

          地方新聞でJ3リーグクラブ同士の交換広告をやってみた(その1)

          コンサルは抗体検査薬でいいのか?

          今夜は、さっきまで、いわゆる「経営コンサルタント」と呼ばれる人と呑んでました。厳密に言うと、呑んでるのは僕だけ。相手はシラフです。 サシで呑むのは初めてでした(呑んでるのは僕だけ。相手はシラフです)。 以前から知ってる人です。ただ、2人だけで呑むのは初めてでした(呑んでるのは…以下略) 新聞記者という仕事を四半世紀もやってると、コンサルを好きな人なんていないと思うんですよ。まぁ、僕もそうです。 今日は酔っ払ってるんで書かないですけど…。 めちゃくちゃ、頭も、心も、ス

          コンサルは抗体検査薬でいいのか?