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「努力の仕方」を間違えてはいけない

43歳からホルンを始めて、たった1年2ヶ月でヨーロッパのナショナルオペラハウスのホルン奏者に就任できた僕の

「リアルに夢を叶える為の思考学」の第20回目です。

さて、今回は「評価の高い努力・低い努力」について書いておきたいと思います。

すこし前置きとして、

僕は何度も書きましたが「ホルン・トランペット」両方別に特別に桁違いの才能がある「天才的プレーヤー」では全くありません。

仮に「僕の中で桁違いの才能」と「あえて評する」ならば

それは間違いなく

「努力する(諦めが悪い)」

というのが当てはまるのかもしれません。

僕の名前は「堀江努」なので「名は体を表す」とはよく言ったものですね、両親には、とてもとても感謝しております。

ですから、もし仮に僕に子供を授かるなどというような事があったら「堀江 楽器特別上手」とか「堀江 大天才」とか「堀江 器用不貧乏」とか「堀江 徳富持」あるいは全部ひっくるめて「堀江楽器特別上手大天才器用不貧乏徳愛富持裏方徹奉仕受取等上手優力持色男逃足早髪毛不薄成長寿」というような名前にしたら良いのだろうかなぁ。

実に悩めるところですなぁ・・・・

最終的に1~3文字程度に収めている世のご両親の方々の「思いとご苦労」には、深く頭が下がる思いですなぁ。凄いなぁ・・・

さて、本題に入りましょうか。

「努力」にも「何種類もの努力」が存在します。

ですから、何も考えずに「努力」する行為は、折角の「努力」が

海にコップで「真水」を注いで「海を真水に変える努力」をしているような

「直接的な効果のない無駄な努力」

になってしまう事も多々あります。

今日は、そんなこんなの「努力」のお話です。


評価の高い「努力」と「評価の低い努力」

それは「努力の目的」が「違ってしまっている・見劣っている事」から起きる現象で、言い換えれば

「何のため」の「何の努力」をしているのか?が判っていない

という事で、

選んで実行する「努力の目的の矛先」が「常に自然にぴったり合う」

のなら「努力選びのセンス」がいいのでしょうが、

「努力の割には成果が出せない」方は、

今後「何のため」の「何の努力」をしているのかを

「意図してはっきり自覚」して判断するか否か

同じ努力の評価を「ゼロ~何倍~」にも変える事がきっと出来るのではないかと思うのです。

逆に場合によっては、

この「努力の目的の矛先」が間違っている

「ゼロ」どころか「努力すればするほど逆にマイナスになる」

という事も多々あるのです。

一番簡単な「例え」だと「恋愛の努力」でしょう


相手の事を思って「努力」すればするほど

逆に「嫌われてしまう・離れて行ってしまう」

などというのは、良くある話です。

これは、「相手を思う気持ち」からの「努力」が

「自分の為か(自分がどう感じるか)」

「相手の為か(相手がどう感じているか)」

という事を

「忘れている」

もしくは

「気がついていない」

事から起こる「悲劇・喜劇」の物語りです、若かりし頃に僕も何度そんな「喜劇」の主役を演じたことか。うんうん。

「恋愛」に限らず、どちみち同じ「努力」をするなら「評価の高い努力・結果の伴う努力」の方が良いでしょうし

この違いをしっかり「意識」して「実行」出来るようになれば、

効率の良い「努力」が出来るようになり、

その結果「目標・夢の達成」に近づける距離と時間が

大幅に短縮できるようにきっとなるでしょう。


「間違った努力」に気づくには「何」を意識すべき?

大きな「大志」は「大雑把」で良いと思うのですが、

それに伴う「努力」というのは「漠然と大きく」ではなく

「細かくはっきり」

「何の為の努力か?」

「なんの結果を求めた努力か?」

「その後の結果は、どれくらい伴ったのか?」

を「はっきり意識すること」が「とても大切」で

そのために大切なのは、まず

「立場」を「自分」に置くのではなく、常に

「立場」を「目標」に置いて「考えて・決めて・実行」する事です。

「立場を目標に置く」というのは?

恋愛なら「好意の相手」になりきって考えるで、

オーディションなら「審査員」に、

リハーサルなら「指揮者・他のプレーヤー」、

演奏会なら、更に「+お客さん」

などでしょうか。

大切なので「念を押すため」にもう一度改めて書きますが、その

「「立場」を「目標」に置いて「考えて・決めて・実行」する事の為」には

「イーブンな情報収集」と、

その情報からの「冷静な判断」

そして、その「判断」から導き出された「方法」を、

的確に「行動・実行」して、

なおかつ、その「方法がちゃんと機能しているか」の

定期的・不定期」両方での「事後検証」

と、それを元に「継続・軌道修正・次の一手を考える」

という「一連の作業」が必要となっています。

例えば僕の場合だと

僕がホルンを43歳で始めて、わずか1年2ヶ月でヨーロッパのナショナルオペラのホルン奏者に成れたのも、

「楽器練習」などの自己鍛錬の「努力」は当たり前に勿論の事、

「それよりもむしろ」

上に書いてきたような

「目標(プロオケのホルン奏者になる)達成」の為の「戦略的努力」

があったからこその「結果」


で、ただ闇雲に

「ホルン上手くなったらプロになれる!!だから練習あるのみ!!僕ガンバる!!」

などというような「単純な努力の結果」では全くありません。

過去の19回で色々と書いてきましたが、その「単純でない努力」とは


僕のホルンの場合だと、

1.自分の実力のイーブンな把握

今現在は「何が出来て・出来ないのか」事細かく冷静に分析、

「選ばれるようになる」というのは、とにかく「評価」が「主観」じゃ駄目なのです。ですから自分の演奏を「先生・視聴者・審査員・同僚」などの「選ぶ側の視点」で客観的に聴いて分析する事が大切で、練習を毎回「録音」して自分で「何が足りてて、何が足りてない?のか」などの「自分の実力を正確に把握」する事を徹底しました。

※「過大評価」も「過小評価」も駄目です「イーブンに把握」で、特に「過小評価」が余計な練習プログラムを作り出してしまい、結果「大幅な時間のロス」を生みます。

「過小評価」に陥らないためのポイントが最もたる「他者目線評価」で「他人は」自分が思っているほど「過小評価」の箇所を「なんとも思っていない」し、またその逆に自分が「おろそか」にしている事に「物足りない」と感じられている所があるものなのです。

2.自分の伸び代の計算

僕の場合、年齢・成長具合・自分が過去に出会ったホルン奏者との「自分の立場を変えて」の「冷静な比較」です。

「自分の立場を変えて」の「冷静な比較」とは上にも書きましたが

「ホルン奏者が見た比較」と「それ以外の奏者が見た比較」それに「指揮者が見た比較」更に「お客さんが見た比較」などは、それぞれに用意している「評価のチェックポイント」が全然違うので、

全て「似て非なる結果が出る」ということです。

どの評価基準を「最優先」すべきかは、ケースバイケースですが、勿論まずは「共通項目」を最優先して、それ以外はその都度「決定権がある立場」の’「比較評価」を優先的に採用するのがいいでしょう。

僕は、この考えのもと厳選して簡単に克服できる事から順番に順序も考えて「最重要評価対象箇所のみを最優先克服課題に設定」して時間を短縮しました。

とにかく「他の人」は、自分が思っている所と違う所を「評価基準」にしている場合が多いという事を「本気で知る必要」があります。でなければ、

「もててない痩せている人」を除外した視点からの「痩せたらモテる」という「単純な幻想」のための「努力」のような

「報われるか判らない努力」を続けることになるでしょう。

3.自分に合ったチャンスの場所探し

※自分の実力に合ったチャンスの場所を選び、そこで結果を出して次に上のレベルに上がっていく。

注意すべき点は、小学生が社会人ラグビーの試合に出るような「かけ離れたすぎた上のレベル」に「いきなりチャレンジ」するのは無駄な傷を負うだけかもしれませんよ。その世界を間近で覗いて上を知るというのは大切でしょうけれど。

4.どの場所で、どの時間に、どんな練習をするか

5.何の為に、どんな曲を練習するのか、そしてその場所と時間は?

※上の二つの「違い」と「重要な点」は「誰かに聴かれている事を前提」か「誰にも聴かれていない事を前提」にするかで変わってきます。

出来ない所ばかりを「誰かに聞かれてしまう時間帯と場所」で練習していると、同じ実力でも「下手な人」だと思われてしまいます。

そういった「出来ない所を繰り返して練習する」類の練習「誰にも聞かれない時間帯や場所」で練習して、

誰かが聞いている可能性のある時間帯や場所では、

沢山の種類でなくていいから、大切なのは「確実に出来る事」を、「更にもっと良くする・クオリティーを上げる練習」する事

で「実力以上の評価」が得られることになります。

これは、楽器以外の世界でも応用できる大切なアイデアかもしれませんね。

6.チャンスを想定

「どんなタイミングで、どんな状況で、自分にホルンの演奏のチャンスが回ってくるか?」を想定する

※例えば43歳のホルン初心者に、いきなりトップクラスのオーケストラから仕事が舞い込んで来る事などは「ありえません」

その「努力」の「矛先として」

自分に「リアルに舞い込んでくる可能性のあるチャンス」

とは「なんだろう?」と考えて、「それが来た場合」もしくは「それを招くには?」の「努力」です。

僕の場合自分のオケのホルンはいつも人手不足で別のプロオケから助っ人が「ゲネプロからか、本番しか来ない」というのが日常で、設定した「リアルなワンステップ」として、

僕がトランペットが降り番の時に

「まずは本番ではなく、序盤のリハーサルに経験として座らせてもらう事」

を「最初の目標」に設定し、その為の準備に取り掛かりました。

7.「その為には、どんな準備と、何を優先して克服・進化すべきか?」

僕の場合だと上に書いたように「リハーサル序盤に234番ホルンで座らせていただく」というのが、新参者の43歳の自分の実力に見合った「リアルに狙えるポジション」に厳選して焦点をしぼり、そのポジションに求められるスキル(「楽器のテクニック」と「合奏のテクニック」双方)を、上の「2.」で書いたように「最重要評価対象箇所のみを最優先克服課題に設定」して、あらゆる物事を割り振り「時間を短縮」させて頂きました。

8.「誰に対して、どのタイミングで、どんな演奏でアピールするか」

※機がが熟すまで待てないで焦ってアピールして時期尚早でチャンスに乗っかると、ナウシカの映画に出てくる「巨身兵」と同じで、その焦った1回の自分の評価のせいで「後の大きなチャンス」をつぶす可能性にも繋がり、そのチャンスが結局「最初で最後のチャンス」となり、そこで終了して全てが水の泡になる場合も十分あります。

どのジャンルにもあるのではないかと思うのですが、

重要でない場面で「新参者」に最初に求められる「重要な役割」は、

勘違いしてはいけません

「良い演奏」などではなく「良い仕事」です。

それは、時と場合によっては

「上級者の仕事・合奏(流れ)の邪魔をしない」

というのが、上級者との合奏(仕事)の最初の大切な役割となる事も多いのです。

極端な言い回しをすると、

難しいところを頑張って吹かず吹かないで座っているだけという選択肢を取れる方に高評価がつくこともあるのです。

「邪魔しない・流れを止めない」というのは音楽の世界ではとても大切です

9.「楽器を吹かない状況で、誰とコンタクトを取って、どんなアピールをするか?」

※大抵のチャンスは「人」からやってきます。

しかも、そのチャンスを与える事が出来る人物は「限られた立場の人物」ですから、やみくもに誰にでもアピールしても意味がありません。

ですから、時には「狙い撃ち」も必要かもしれません。

10.自分の利益の前に、まず「相手の利益」を考える

※そして、上の「9.」の続きで、これが特に重要なのですが

「アピール」するとき大切なのは、まず「自分の利益」ではなく、チャンスを頂く前に、まずは何か「相手の確実な得・利益」を用意してそれを「アピール」することです。しかも、

「見返りを期待せずに」です。


勿論そのアピールの中に「お相手の方が自分にチャンスを与えることによる「確実な得・利益」が入れられたら尚の事由なのですが、そんなのは後回しです。とにかく「ギブ アンド ギブ」で「テイク」を考えないことです。

そして、当然ですが楽器・合奏が上手に出来ることが最重要なので「本来の楽器上達の努力」と平行して行うことです。

大抵のチャンスというのは「突然」やってきます。

その「突然のチャンス」の声かけの「リスト」にさえ入れば「必ず何かしらのチャンス」がやってきますから。

僕の場合「首席奏者が休みたがり」なので「リハーサルの代役無料で引き受ける」それ以外のパートの足りない時にも「経験の為に無料で吹かせてほしい」(それを提案する時には、即決された時のために「すでに譜読みと練習を終えている状態にしておいた」)

あと大切なのは、前にも書きましたが

「今ご活躍されている方のポジションを狙ってはいけません」

自分の立場を脅かす存在は「一気に叩き潰される可能性大です」

その人が吹いているパートの練習は、練習しないのが原則で、どうしても練習したい場合は

「絶対に誰も聞いていない場所と時間にひっそりと練習しなければいけません」

などなどです、このトラブルにはまってしまうタイプの方は、「少さめの天才肌」の方に多いのですが、演奏の世界でも楽器が上手なのに「チャンスに恵まれない」人は、「少し天才肌」がゆえに演奏に自信があり、あまり僕が書いてきたような事を気にしていないのではないかと思われますし、

逆にたいして楽器が上手くないのに仕事の声がかかり「重宝がられる」など、よくある話ですが、こういった事を「戦略的に行っている」か「ナチュラルに気がついたら行えている」か、のどちらかでしょう。

勿論どの世界もそうでしょうが、恐らく「群を抜いた第一級の方々の世界」は別でしょう。

そんな、「小手先のごまかし」の効かない世界なのでしょうから。


最後に一言、


物事・事象には、大抵の場合、

いや恐らく「ほぼ全て」に

なんだかんだいって「理由」があります


その「理由」に「気がついた人」で、更にその「情報」から自分にぴったり合うように「最善の策を導き出して実行出来る人」だけが、確実な「近道・早道」で進んでゆけるのではないでしょうか。

ということで、今回はとりあえず以上でした。

次回はまた思いついたら続きを書きますね。

では、

「千里の道も一歩から」小さな一歩が、結局確かな一歩!!

ということで、最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!!

皆さんの「夢や目標」がリアルに叶いますように!!

堀江努


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