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未踏図書館行きたいランキング勝手にベスト10

陸奥新報の旅エッセイ「図書館ウォーカー」連載開始以前の十数年前から、ちょこちょこ旅先で図書館を訪ねていました。その数、積もり積もって300館以上。
(こんな記事も書いています↓)

ところが公共図書館に限るだけでも全国で3300館以上あり、僕はその11分の1しか行けていないのです。別に全国のすべての図書館を訪ねてみたいとは思っていないのですが、まだまだ行きたい図書館がたくさんあります。

今回は備忘録的に、早く行ってみたい図書館をピックアップしてみます。ほとんどの読者の方にはなんじゃこりゃでしょうが、「へえ、そんな図書館があるんだ」的な感じで楽しんでいただければさいわいです。

ちなみにベスト10とは言え、図書館としての良し悪しとかまったく関係ありませんし、順位を特につけようと思っているわけではありません。とりあえず真っ先に思いつく10館選んでみました的なものです。いずれ行けたらいいなあ。

石狩市民図書館浜益分室(北海道)
浜益地区は今、地元以外の人が公共交通を使って行こうとするととても難しいんですよ。定期運行の便は朝夕1便ずつしかない沿岸バスの特急羽幌号の浜益経由便だけです。あとは道の駅がある厚田地区と行き来している予約制のデマンドタクシー。どちらにせよ現地でかなり時間つぶししないといけないんですよねえ。デマンドは住民以外も使えるのでしょうか? そこまでしてもどうしても行きたいのは、ここが海ぎわに建つ浜益コミュニティセンターの中にあるから。そう、「海が見える図書館」の可能性がとても高いんですね。

小国町おぐに開発総合センター図書室(山形県)
たぶん山あいの小さな自治体の小さな図書室、という感じのところだと思うのですが、なんとこの開発総合センターには「温泉」があるんです。ひとっぷろ浴びて、湯冷ましがてらの読書が建物を出ずにできるというステキな施設なんですよ。

舟橋村立図書館(富山県)
ここは日本で一番面積が小さい自治体なんです。そして、村立図書館はなんと富山地方鉄道舟橋駅併設の「駅図書館」なのです。富山県は他にも駅直結の図書館が2つある駅図書館王国。

松本市空港図書館(長野県)
館名が示す通り、信州まつもと空港に隣接という仰天な立地の図書館。これには理由があって、建っているのは観光スポットでもあり地元の人の憩いの場でもある信州スカイパーク内だから。ドームやプール、グラウンドなども揃っているので家族連れとかの利用が見込めるということでこの立地になったのでしょう。

田原市中央図書館(愛知県)
ドラマや映画で図書館が出てくるといつもどこなのか気になるんですが、こちらも映画の舞台になった館。湊かなえ原作の「少女」です。主人公二人のうち一人が作家志望の少女(本田翼)なので、図書館のシーンけっこう出てきます。行きたくなりました。本田さんの棒読みが最初気になるのですが、これ見事に伏線になっています。映画オススメです。ちなみに、ホームページの「先生のページ」というコンテンツが面白い。

紀北町海山図書室(三重県)
2021年10月に移転&新しくなってオープンした図書室。ここのポイントは何と言ってもその立地でしょうか。複雑なリアス式海岸の真っ只中にあり、しかも船津川、銚子川の各河口や白石湖に囲まれた場所に建っています。街さんぽでは川、海、湖が揃った水の絶景が見られそう。ちなみに同じ紀北町の紀伊長島図書室は確実に海が見られる図書館です。

琴浦町図書館赤碕分館(鳥取県)
これは図書館そのものと言うより、周りを歩いてみたい館。なぜかと言うと火野正平さん出演の人気番組「こころ旅」で、この街の「花見潟墓地」が登場したから。海を見下ろす大きな墓地。この番組からは時々行きたい街のヒントをもらっています。

萩市須佐図書館(山口県)
ここはふつうの「街の図書館」的な感じなんだと思うのですが、確か全国に先駆けていち早く「夜間無人開館方式」を導入した館なんです。港町須佐の様子も気になるし、ぜひ街ブラしたいですね。ただ益田以西の山陰本線は一度降りるとけっこうプランニングが大変なんですよねえ。

ゆすはら雲の上の図書館(高知県)
もはや観光名所。近年公共施設の設計がやたら多い隈研吾が手がけたハイセンスデザイン図書館です。建築面ももちろん見てみたいのですが、「雲の上」を謳っている梼原町の景観も気になるじゃないですか。泊まってみてもいいかも。

石垣市立図書館(沖縄県)
日本最南&最西2冠達成の図書館。建築デザイン面でも評価が高い館です。沖縄県自体まだ一度しか行けてないので、近いうちに行きたいなあ。


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