見出し画像

今後の予定 主にnote新連載について

ここ数年、新聞連載「図書館ウォーカー」の継続とその書籍化2冊分の作業、そして出版後のトーク出演などなどで突っ走ってきましたが、今年は現状そのような目に見えた明確な目標がありません。

また本を出す計画が持ち上がるかもしれないですが、今のところはないですし、年内にまた決まるかもしれないしそうでないかもしれない。そんな宙ぶらりんな状態です。毎年本を出す人はすごいですね。

ありがたいことに新聞連載はつつがなく続いているので、書籍化のご相談を日外アソシエーツの担当Kさんからいただく前の数年間のように、淡々と連載を執筆し淡々と家事をする半分主夫的生活に戻ってもいいのでしょう。

でも3年間くらい「書籍化」や「増刷」「トーク回数増やす」などの具体的な目標ありきで生きてきたので、ちょっと「そっち」に戻りたくない気持ちもあるんですよねー。

というわけで、あくまで予定なのですが、今後やろうとしていることを具体的にまとめておこうと思います。

1)note連載「図書館の歩き方」

書籍「図書館ウォーカー」のサブタイふうに副題つけると「誰でもできる図書館ツーリズム」でしょうか。
「図書館ウォーカー」シリーズ(既刊2巻)は、執筆者的には「図書館に興味がない人に向けた旅エッセイ(なんだけど図書館クラスタにも面白く読めるはず)」のつもりだったのですが、出版前に予想していた展開より中途半端な受け取られ方になってしまったな、というのが正直なところです。体感的には(?)連載媒体である「陸奥新報」の読者さんのほうが先入観なく楽しんでくださっているような印象です。
そこで「旅先で図書館を訪ねる」という趣味をより実践的につづったものだと、また別のリアクションが生まれてくるかなあと考えました。訪ねる図書館の選び方、旅のプランの立て方、写真撮影に関する考え方、訪問先の図書館で何に注目するのかなどを、より具体的に書いていくつもりです。
言わば図書館ウォーカーの「スピンオフ」みたいなものですかね。図書館ウォーカーが雑誌「東京ウォーカー」から思いついたように、こっちは「地球の歩き方」(笑)
ちあみにウォーカーシリーズのいちばん賛否が多かった点「図書館内部の写真は載せない」については、今までトークなどで「一般の利用客として以上に」関わらせていただいた図書館さんにご協力いただいて載せたり、はあると思います。
なお、連載を謳っていますが掲載ペースは不定期です。無料公開記事にするかどうかはまだ検討中。まずは第一回目公開をご期待ください。

2)noteメンバーシップ連載「図書館ウォーカー Unreleased」

上でも触れた新聞連載の「図書館ウォーカー」は、いちおう毎週火曜掲載なのですが月さいごの週の火曜だけは別コーナーになるのでお休みなんです。たった1100字くらいとは言え、毎週書き続けるってやっぱけっこうしんどいです。だから最後の週は貴重なお休みなんですよね。
でも、連載は「次の回でどこをとりあげるか」ってけっこう前の回に引きずられると言うか、自由なようでいて際限なく自由ってわけでもなく。一方で700館も訪問していると他にも書きたいところはたくさんある。
というわけで、新聞連載の図書館ウォーカーがお休みになる最終週の火曜にアップするUnreleasedヴァージョンを連載していこうと思います。元の連載が新聞購読者用のものなのと、現時点のオラシオのメインワークでありいちばん完成度が高いものなので、メンバーシップ限定連載とさせていただきます。読みたい方はぜひメンバーシップ↓にご参加ください。
フォーマットは新聞連載と同じく「一人称:私」「である調」で字数1100字ほど。逆に連載と違うのは写真とデータで、こちらは書籍版と同じくカラー写真4枚(図書館外観1+他3)掲載し、図書館情報も交通アクセス、住所、開館時間、休館日、近くのおすすめスポットを併記するつもりです。
なお今月2025年1月は最終週もお休みではなかったので、Unreleasedの初回は来月最終週火曜の2月25日になります。乞うご期待。

3)はるか北の街の湯治生活をリポート

3月の下旬から4月の上旬にかけて、我が青森市よりもはるか北の街(まあ北海道のどこかですよね)で湯治生活を送ってきます。
もともと何度か訪ねたことがあり、良い図書館もあるので気になっていた街ではありました。機会があったら長期滞在してみたいなと思っていたところ、ここ数年のハードスケジュールがたたってなのか「乾癬」を発症し、その街の温泉は皮膚疾患に効くので「これはちょうど良い」(笑)とばかりにロングステイすることにしました。
問い合わせると湯治客も本の貸し借り含め街の図書館利用ができるようですし、日常生活や図書館の様子(取材します!)も含め、その街の暮らしをリポートします。ニュアンスとしては、過去に書いた「利尻島滞在シリーズ」↓に近いものになると思います。
湯治中は基本的にのんびりしているので、有意義に過ごすためにリアルタイムでコンスタントに書くか、またはちょっと時期をずらしてまとめて書くかは未定です。

4)親しいミュージシャンに個人的にインタビューシリーズ

僕のキャリアのスタートはいちおう音楽ライターなのですが、正直言うともう自分の役割(ポーランド・ジャズのアンバサダー的な)は半ば終わったと思っていますし、自分という人間のキャパ内でできることはだいたいやり尽くしたと認識しています。
このままフェードアウトしたほうがいいのだろうか?ただそうは言っても「まだ自分にも音楽についてできることは残っていないのかな」的なことは考え続けていて。
音楽の世界でいろんな同業の先輩方のお仕事(特にインタビュー)を見ていて痛感したのが「自分はものすごくアマチュアっぽい」ということです。時間を区切ってぱぱぱっと音楽家に対してファンが読みたいだろうことを質問していく、そしてそれをすばやくまとめる、というのが全然向いてない。
海外取材とかもしてみたんですが、例えばフェスとかで運営にパスもらって時間セッティングしてもらって質問、みたいなのやってて全然楽しくなかったんですよ。一方で友達のミュージシャンたちと個人的にだべったりする時間はすごく思い出に残ってるし、インスパイアされることも多かった。
なので、個人的に多少なりとも信頼関係が築けている音楽家に、ちょっと気の置けないトーク的なニュアンスでインタビューするのはありなのかなあと思っています。今のところ、それが自分のできることかな、と。
そのプレヴァージョンが、たくさんの方に読んでいただけたヴァイオリニスト石井智大さんのインタビュー↓でした。石井さんは今回ファースト・コンタクトで前から親しくしていた方ではなかったのですが、いい記事になったかなと思っています。
なので今後はもう少しフランクに、お友達ミュージシャンに深掘りしていくインタビューシリーズをnoteに載せていくつもりです。ちなみに石井さんに続く二人目はもう決まっています。こちらも乞うご期待。

5)来日するポーランド人ジャズ・ミュージシャンのお手伝い

上で「自分の役割はもう終わった」と書いたんですが、ありがたいことに今でも時々ポーランドのミュージシャンから「日本で演奏したいんだけど、もし良かったらアドヴァイスくれないか?」「ヘルプしてくれないか」みたいな問い合わせがあります。
正直言って、青森市に住んでいるという事情もあり僕にできることはほとんどないのです。ただ、それでも自分にできることはしてあげたいなという気持ちも強い。
実は今年も、ポーランドの若手&ベテランそれぞれ2組から同様のご相談をいただいておりまして、若手のほうはこの記事↓でご紹介した誰かがなんと、9月に開催される「大阪万博」で演奏するということです。興奮気味のメールが本人から届きました(笑)国の文化の代表ですからね、そりゃすごいっすよ。
日本のミュージシャンや関係者へ橋渡ししたり、コンサートが実現することになったらその紹介記事を書いたり的なことしかできないと思いますが、自分なりに何かお手伝いする、というのが今年の目標の一つになりました。自分が力になれるかどうかはさておき、なんとかいい形になるといいな。


いいなと思ったら応援しよう!

オラシオ
ありがとうございます!サポートいただいたお金は全国の図書館をめぐる取材旅の経費として使わせていただきます。