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図書館ウォーカー取材備忘録「行ったら閉まってた」

事前のチェックが足りなかったとかいろいろ理由はあるものの、旅の途中で立ち寄ってみたらあいにく閉館中だった(または入館できなかった)という図書館がいくつか。

つれなくされたらかえって執着してしまうというのは人生の常で(笑)、そういう図書館はいつも心の片隅に引っかかっていて、いつかちゃんと開館中に訪ねてみたいと思っている。

記憶にある限りリストアップし、入れなかった要因別に分類してみよう。

分類1
たまたま寄ったら閉まってた

南相馬市立図書館(福島県)

確か年末の東北太平洋沿岸旅行中に訪ねて開いていなかった。時期的にほとんどの図書館が閉館しているのだからまあしょうがない。あの3.11以来ようやく全線開通したJR東日本常磐線の原ノ町駅から徒歩数分。ここはとてもデザインが面白く、いつか館内巡りも実現させたい。

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大田区立浜竹図書館(東京都)

東京から飛行機で青森に戻る前に、羽田空港にいちばん近い図書館ってどこなんだろう?と思い立って急遽訪ねたものの休館日だったという。京急空港線大鳥居駅から徒歩5分くらいだったかな。僕の前を歩いていたおじさんも図書館に用があるのに閉館を知らなかったらしく「ありゃあ!」と言っていた(笑)。

ちなみに大鳥居駅をはさんで対角?に同じ大田区立の羽田図書館もあって、そちらは開いていた。羽田空港により近いのは羽田図書館のほうです。

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分類2
事前のチェックが足りなかった

日高町立門別図書館郷土資料館(北海道)
日高町門別公民館図書室(北海道)

門別図書館は複合施設で建築デザインも面白いし館内もコンテンツが充実してそうで楽しみだったが、なんと年に一度の整理期間に当たってしまった。毎週の休館日だけチェックして行ったのが運の尽き。このエリアは道南バスとJR日高本線代行バスが走っていて、道南バス門別警察署前バス停から徒歩数分。代行バスの場合は徒歩20分くらいかかるJR富川駅にしか停まらない。

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ちなみにこの時、JR代行バスを使って一つ隣のJR日高門別駅にも行ってみたのだが、どうやら駅至近にある門別公民館の中に図書室があったようで、そのことを知らずスルーしてしまった。そうなると気になる(笑)。こちらも一度行ってみたい。また日高町には平取町をはさんで飛び地の、山間の日高地区にも図書館郷土資料館があるらしい。

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教訓:休館日だけでなく開館カレンダーもちゃんとチェックしよう

洞爺湖町洞爺総合センター図書室(北海道)

開いてるはずなのに閉まってるじゃねえかよとがっかりしていたら、後日調べて別の建物だったと知ったパターン(笑)。現地でスマホのグーグルマップ見ながら行ったのに、すぐ近くのいかにも公共施設っぽい建物(休館日)が目的地だと勘違いしてしまった。もう少し行けばちゃんと開館中の総合センターがあったもよう。公共施設が集まっていると、別の建物と勘違いすることもある。

↓間違えた建物。よく見たら「ふるさと交流センター」と書いてある。

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メトロポリタン・エルヴィン・サボー図書館(ハンガリー、ブダペスト)

2018年夏のヨーロッパ4ヵ国取材時の訪問。ブダペストで泊まったホテルの近くに図書館があるようだったのでグーグルマップが指し示す場所に行ってみたのだが、入口が全然わからなかった。ここかな?と思われるビルに入って行ったら警備員とかがいる裏口っぽく、英語で「館内を見たいんだけど」と訊いたら、おじさん警備員が非常に片言の英語で「中を見る? 今日はもう終わりだ」との答え。

たぶんその時も開館してたし、たぶん意思疎通できてなかったんだと思う。もっと言えば、図書館ですらなかったのかもしれない(笑)。僕も英語は下手だ。あとから調べると相当カッコいい館内なので、もったいなかった。よく考えたら近くを歩く人にでも訊けば良かったと思うが、長い取材旅で疲れて根気がなくなっていたのだろう。ちなみにブダペスト Budapestはほんとうはブダペシュトと読む。

教訓:グーグルマップで位置関係をつかめるくらいチェックしておこう

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新潟市立中央図書館「ほんぽーと」

図書館に寄るつもりがまったくない旅だったので、宿のすぐ近くにあることを知らなかったパターン。チェックインしてから街をぶらぶらしていて見つけた。が、閉館5分前だったのであきらめた。まあ新潟市はいずれまた行くだろう。

教訓:宿の近くに図書館があるかどうかチェックしておこう

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分類3
開いてるはずなのに開いてなかった

広尾町立図書館(北海道)

ここは休館日だったのではなく、開館時間前だった。コロナの影響で毎朝本の消毒作業をするため開館を遅くしているとのこと。でもHPにはそのことは書いていなかった(*)。館内訪問は泣く泣くあきらめ、新開館時間ちょうど発の様似行きバスに乗ったのだった。海に面した高台にあり「海が見える図書館」としても期待大。必ず再訪したい。

*追記
もう一度ちゃんと図書館のHP見たら開館時間変更のお知らせちゃんとありました。失礼しました。というわけでこれは「開いてるはず」ではなくて「チェックもれ」に入れるべきパターンですね。

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天草市立牛深図書館(熊本県)

鹿児島県長島町の蔵之元からフェリーで渡ってきたものの、行ってみたら建物全体が改装中的な感じで閉まっていた。同じく図書館に来たらしい現地の女性も「???」という顔をしていたので、休館情報の周知があまりできていなかったっぽい。HPにも書いていなかった。また行きたいけど、行くの大変だなあ(笑)

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分類4
その他の理由

台湾国家図書館(&台湾のすべての図書館)

母と、母のお友達二人の台湾旅行のお供をする羽目になった時、唯一の自由時間がある日に台風が来て、台湾中の図書館が閉館。事前に台湾の図書館が熱い!という記事とかをチェックして楽しみにしていたのに残念。台湾は台風の際に図書館などの公共施設を閉めることが法律で決まっているみたい。

8台湾 (1)

延岡市立図書館(宮崎県)

ほとんどの図書館が必ず一週間に一度は休館するので、一週間を超える長い旅行だとどこかでその日に当たってしまう。昨年12月の北海道→九州→大阪へ帰省の旅では延岡市だった。ただし延岡駅に複合施設エンクロスの図書コーナーがあり、そこは開館していた。首尾よく訪問し、連載でも紹介した。休館日なのは知っていたが市立図書館は街歩きの際にいちおう前まで行ってみた。外観のデザインが面白く、それだけで楽しめた。

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その他にも、到着が遅く翌日早朝出発のため開館時間に間に合わず泣く泣く訪問を見合わせた館はものすごくたくさんある。あと、アクセスがあまり便利でなく旅の予定に組み込めなかったパターンも。


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