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苦い過去も男前にかかれば甘い過去。『西洋骨董洋菓子店』 よしながふみ
あれは近くのDVDレンタル店で適当に何か借りようと探そうとしていたときのことだったか。当時、高校生だった僕は、東方神起にどハマりしていた。その流れもあってか、何か面白い韓国映画はないかと探していたんだと思う。
もともと料理も好きだった。借りる本や映画のなかで、料理が題材になったものを借りることは多かった。「南極料理人」や「バンビーノ」、美味い飯に上手い俳優が並んでいるとなお良かった。
その2つがあいまって、偶然見つけたのが、チュ・ジフン主演の「アンティーク~西洋骨董洋菓子店~」だった。
チュ・ジフン、キム・ジェウク。この2人は韓国俳優のなかでもとりわけ好きな2人。
正装すれば紛れもないイケメン
昔、日本に住んでいて日本語ペラペラのキムジェウク(右)、原作のキャラクターと主要キャストが全員合っていたんですよね。
原作はマンガ。「昨日何食べた?」や「大奥」などを書いているよしながふみさんによる作品。
ヒゲで能弁なオーナー、橘、魔性の芸で天才パティシエの小野、元ボクサーの見習いパティシエ英字、橘の『お供』千影。男四人の洋菓子店’’アンティーク’’で繰り広げられる事件を描く話題作!
トラウマとか過去の環境とか、誰しもなにかを抱えていて。そんな過去や今も、男前やイケメンが振り返れば、綺麗なものに見えてしまうのはなぜなんでしょうかね。
むしろそういった過去や今が、味のある男を仕立てあげていくのでしょうか。作中だと、素敵な女性も登場しますが、なんでこんなに彩りある日常が送れるのかとすらすら読み進めてしまいます。(褒めてます)
主人公、橘の過去を起点に織りなされる甘くて、ときにほろ苦いストーリー『西洋骨董洋菓子店』、いいですよ。
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