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精製方法違いの同じ豆を愉しむ

ナチュラルとウォッシュトの精製方法違い2種でリリースされた、ブルンジ「キビンゴ・ウォッシングステーション」のコーヒー豆。精製方法違いでどんな味の違いが出るのかを知りたくて、同時リリースです。

簡単に言うと、、
▶ナチュラルとは
収穫したコーヒーチェリーを実をつけたまま乾かして、そののち中から種(豆)を取り出す精製方法。熟成した果実のような風味がついたりします。
▶ウォッシュトとは
外皮と果肉を取ったあとに中の種(豆)を取り出す工程で水洗がある精製方法。風味や酸味がクリーンになる傾向になります。

同じ豆なのに、全く違うキャラクターを見せるこの豆。
ナチュラルは、挽くとラムレーズンチョコのような香りが立ち上がり、淹れた直後の柔らかめのストーンフルーツのような酸から、冷めてくるにつれベリーからレモンのような酸へ変わっていきます。ナチュラルの良さを味わうのにオススメしたい飲みやすさです。
ウォッシュトは、挽くと栗やアプリコットのような香り。淹れたあとのクリーンな印象からの驚きが驚きです。花のような香りもある紅茶のような印象がそれがキリリとしたレモンティーへ。

同じ豆なのに同じ豆なのかわからなくなる、双子の豆。
言葉でお伝えするのに力量不足で事足りず、是非、実際に飲んで愉しんでいただきたい豆です。

Brundi Kibingo Washing Station
〈地域〉カヤンザ県カヤンザ
〈品種〉ブルボン
〈標高〉1,893m
〈精製方法〉ウォッシュト/ナチュラル
〈テイスティングノート〉
▶ウォッシュト
プラム、アプリコット、レモン、紅茶、カカオ、マスカット、花、はちみつ
▶ナチュラル
レモン、ストロベリー、ライチ、紅茶、カカオ

この豆を当店では、
・焦げ味が出ないように焙煎し(焦がさない焙煎)
・焙煎直後から耐圧容器内で圧をかけて保存する(加圧熟成)
ことで、さらにまろやかな味が持続することを目指しています。

味の定着には、焙煎してから1週間もしくはそれ以上、二酸化炭素で圧をかけて酸素に触れない環境下(ビール樽内やビール瓶内など)でコンディショニングを行います。
これで、様々なコーヒーの持ち味が、バラバラではなく角がとれてまろやかにまとまります。
そして、樽から出した後も、空気が触れないような容器の中であれば、さらに味は良いほうへ変化していきます。
お客様のお手元で、是非コーヒーの成長をお楽しみいただければと思います。

当店のコーヒーは、沸騰直後のアツアツのお湯で淹れることを推奨しています。
焙煎による苦味がないので、お湯の温度を下げる必要がなく、逆に高い温度で淹れることで豆が持っている個性がはっきりと出ます。
ペーパーフィルターで淹れて、すっきりとしたフレーバーを楽しむのも良いですが、コーヒー豆のオイルも一緒に抽出されるフレンチプレスのような淹れ方も、甘味が余すところなく出てオススメです。


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