
秋が似合う赤ワインのようなコーヒー
紅葉の秋が似合うコーヒーがあります。
赤ワインのようなフレーバーがあったり、色味が赤くきれいだったり、どこか秋を連想するこの豆は、グアテマラのナチュラル、アルトデメディナ。
イタリアンのシェフの方がお料理教室開催の際に使ってくださったりして、お料理と合わせるのが愉しいコーヒーです。
Guatemala Altos de Medina
〈地域〉アンティグア地区
〈品種〉ブルボン他
〈標高〉1,300-1,600m
〈精製方法〉ナチュラル
〈テイスティングノート〉
あんずやプラムなどのストーンフルーツ、オレンジ、赤ワイン、パイナップル、ミルクチョコレート、黄金糖
今回、店でこのコーヒーに合わせたハンバーグを作ってみました。
アルトデメディナが持つフレーバーに重ねて、ソースは赤ワイン、りんご酢、コーヒーの微粉を使い、ハンバーグはつなぎに卵のみ使って、ふんわりとした食感にしました。
冷たいColdBrewとではきれいなフルーティーさが際立ち、温めたColdBrewでは、優しいキャラメルのような甘味が肉と一緒になって楽しめます。
淹れ方、合わせる料理で、表情を愉しく変えるコーヒー。
お店でもご自宅でも是非愉しんでいただきたい豆です。
****赤ワインとコーヒーのソースのハンバーグ****
※2人分※
■ハンバーグ
<材料>
牛ひき肉(合挽でもOK) 250g
たまねぎ 中1個
にんにく 2片
卵 1個
ディジョンマスタード 大さじ1/2
しょうゆ 大さじ1/2
こしょう 適量
サラダ油 適量
■ソース
<材料>
赤ワイン 100cc
みりん 100cc
りんご酢 30cc
ナンプラー 小さじ1くらい
コーヒー微粉 一つまみ(コーヒー粉を茶漉しで振るって微粉を採取します)
<ソースの作り方>
①みりんを鍋に入れ、強火で熱しアルコールを飛ばして煮切る
②①にりんご酢を入れ少し煮詰める
③②に赤ワインを入れて少し煮詰める
④ナンプラーを入れて味を整える
⑤火を止める直前にコーヒー微粉を入れてひと煮たちしたら火を止める
<ハンバーグの作り方>
①みじん切りしたにんにくとたまねぎを色が変わるまでよく炒めておく
②挽肉・卵・マスタード・しょうゆと①を、粘り気が出るまで混ぜ合わせる
③2つに分けて丸めて、10回ほどトスして空気を抜き、表面を均して割れにくくする(かなり柔らかいのでスケッパーのようなものを使うと便利)
④油をひいたフライパンを中火で熱し、両面焼き色がつけたら火を弱め、蓋をして5分焼く
⑤ソースを回しかけてひと煮たちしたら完成
※焼き野菜などを添えてどうぞ
「食後のコーヒー」ではなく、食事中にお料理と一緒に楽しめるコーヒーとして、このコーヒーは肉料理や野菜の酸味などと合わせると、魅力がさらに増すと思います。
そんなコーヒーの愉しみ方ができるように、当店では、
・焦げ味が出ないように焙煎し(焦がさない焙煎)
・焙煎直後から耐圧容器内で圧をかけて保存する(加圧熟成)
ことで、さらにまろやかな味が持続することを目指しています。
味の定着には、焙煎してから1週間もしくはそれ以上、二酸化炭素で圧をかけて酸素に触れない環境下(ビール樽内やビール瓶内など)でコンディショニングを行います。
これで、様々なコーヒーの持ち味が、バラバラではなく角がとれてまろやかにまとまります。
そして、樽から出した後も、空気が触れないような容器の中であれば、さらに味は良いほうへ変化していきます。
お客様のお手元で、是非コーヒーの成長をお楽しみいただければと思います。
当店のコーヒーは、沸騰直後のアツアツのお湯で淹れることを推奨しています。
焙煎による苦味がないので、お湯の温度を下げる必要がなく、逆に高い温度で淹れることで豆が持っている個性がはっきりと出ます。
ペーパーフィルターで淹れて、すっきりとしたフレーバーを楽しむのも良いですが、コーヒー豆のオイルも一緒に抽出されるフレンチプレスのような淹れ方も、甘味が余すところなく出てオススメです。