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白金高輪でアクリルアートを学ぶ「ひょうどう工芸」|THE ONE & ONLY

現在、HOPE株式会社のEC事業では商品企画を進めています。ECサイト「THE ONE & ONLY」は”唯一無二のもの、かけがえのないもの”をコンセプトにショップオープンを目指しています。

今回は先日企画のために取材してきた、アクリルアートのインタビュー記事に入りきらなかったお話をちょっとお伝えさせてください。

俵藤さんわたしたち2
「○×△□」の形をした作品を見せてもらいました

アクリルアートで有名な俵藤ひでとさん。アクリル職人、デザイナー、作家という肩書きを持つ、「有限会社ひょうどう工芸」の代表取締役です。

白金高輪にある加工工場で、アクリルを使ったオリジナル製品のデザインから製作までやられているんです。取材では、たくさんの作品を見せていただきました! 

ブログ記事には載せきれなかったのですが、私たちが気になった作品はこちら。

「瞬間」を閉じ込めた作品

なんとこちらは「東京」の空気が入った指輪。白金高輪の空気をとってきてアクリルに閉じ込めた作品なんだそうです。

「誕生日や大切な日の空気を閉じ込めたら、身近に当たり前にある空気というものが記念日の空気という特別なものになって、そしていつか宝石と同じようにアクリルが普遍的に価値の高いものになればいいなと思ってます」

アクリルの中に空気が入っているのがわかります

アクリルは耐久性が強く、ガラスよりも軽量で、複雑な形にも対応できる加工性の高い素材です。記念の瞬間や思い出の品を、自由度高く加工できるところが魅力なのだと感じました。

「作品のためならどこへでも」

頼まれたら行けるところまでは自分で足を運んで素材を取りに行きますと、俵藤さん。ご自身で袋を持って鎌倉まで空気を取りに行かれたこともあるそうです。

俵藤さん空気

ビニール袋にマジックで「空気」と書かれ、その辺にひょいっと置かれているあたりがちょっとシュール。

嬉しいことがあった時の空気、旅行先の空気、海外の空気なんかも素敵ですね。空気だけではなく、「思い出の品」や「ある瞬間」を閉じ込めて、記念品として手元に残したり、プレゼントにしたり。いい企画になりそうです。

アクリルの性質って?

取材で見せていただいた作品はどれも違う大きさ、形、色。変幻自在ですごい…! なんて驚いていた私たちですが、そもそもアクリルってなにでできているの? どうやって形を変えているの? と素朴な疑問が出てきまして、ちょっとしたアクリル講座です。

俵藤さんアクリル
写真上のアクリルの棒を溶かして作品作りをされるそうです

アクリルとはプラスチックのうちの1つであり、最も耐久性に優れ、透明度の高い素材です。沖縄にある美ら海水族館の巨大水槽をご存知の方も多いでしょうが、あの水槽はアクリル樹脂でつくられているんです。

美ら海フリー素材

ではアクリルは何からできているかというと、原料は石油です。(知ってるよと言われそうですが)石油のもとである原油を加熱して分解すると、燃料になるものと樹脂になるものに分かれるようです。精製温度によって成分が変わるとのこと。

アクリル素材は110度から120度の熱で溶けるそうで、溶解してから次の加工へと進んでいきます。

ガラスの代用品として生まれてきたアクリル素材。アクリルの良さもあれば、代用品ならではのコンプレックスもあるそう。本物(ガラス)や他の素材に負けないよう、アクリルの特性を熟知し、高度な技術をもって日々アクリルと向き合っている俵藤さん。

俵藤さんアクリル3

職人、デザイナー、作家としての俵藤ひでとさん。作品も姿勢も、仕事への熱意もかっこよかったです。

今回はこれからの商品企画に向けて、まずは作家さんのことを知りたい! と思い取材させていただきました。企画へのアイデアもたくさんもらい、私たちも○○と組み合わせたら素敵な「THE ONE & ONLY」が出来上がるのではと、わくわく。

俵藤さんわたしたち

自分たちがいいと思うものを、みなさんにも届けたい。そんな思いで進めていますので、また進捗はこちらのnoteでお伝えできればと思います。


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