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寛容な人がいる中を過ごしてきたのか
周りが諦めているのか
髪色で大きな衝突まではなかった
そこそこの差別や衝突はあったけど

わたしの地毛は、きつね色
色素薄い系で生まれてしまった
小学生の頃
先生達から「ラブリーちゃん」と呼ばれていた

高校進学は、内申書に書いてもらう
なんちゃって進学校に進むと
生徒指導担当教師は、自宅近所のオッサン
勉強さえすれば、叱られない校則

制服に憧れて、進学先を選んだ人もいたので
目立つ校則違反が居なかったかな、忘れちゃった

大学は当然、なにも言われない自由
そういえば、就活は髪色で困難がなかった

会社員としての二十代
気まぐれで、髪色を更に明るい色にした時があった
ビジュアル系バンドに居そうな
これが本当に最初の、髪を染めた日

「上司から何か言われるかな」
ちょっと胸が痛んだ
しかし、出勤しても特に何も言われなかった
内勤だったのと、髪を結っていたからだと思う

社会には、規則や秩序がある
風紀を乱さないための縛りは
どこに重きを置くかで、容認される基準が異なり
わたしが新卒採用された企業は
弱体化した労組より学閥の力が社則より強く働いた

かといって、力に溺れて調子に乗らないのは
「自分はこの組織にいる」矜持と
逸脱し過ぎたときのリスクを計算してだと思う
高校時代が、まさにそうだった

前職では、髪色を染めて
葬祭業に適切な髪色を選んでいた
会社から言われなくとも、TPOを優先した

体質や遺伝で、若い頃から白髪の人がいて
生まれ持った性質を否定してまで
昔から、容姿や服装などに偏見が蔓延る

刑務所暮らしと同じで
民度が低いと、強制しなければならない

別の見方をすると
だから詐欺師は真面目な格好と話し方だけで
人を騙していけるのだと、笑いしか出ない

※一部、ももまろ本人アカウントよりリライト