『みんなが言ってる』印籠効果
3月末に集会所で、自治会の集会があるらしい
前もって配られた議題などをファイルに綴じて読む
まだ20代前半、実家へ帰省した折
祖母のことで、病院から呼び出された親に代わり
わたしが会計監査として集会へ出た
いざ、話し合いが始まると
自治会の中にも、それぞれコミュニティがあり
自分の意見に近いコミュニティーへ身を置く人が
「みんなこう言っている」と
『みんな』を根拠にして、学級会かと思った
かと思えば
「子どもを持つ親として…」
「同じぐらいの年齢の孫がいるので…」
と人を盾にして、反対意見をストレートに言わない
自治会長がアンケートやデータ分析に基づいた
議論を展開すると
「でも、みんな言っている」
否定し、全く話に拡がりがない
話し合いが後ろ向きで、進まないので
自治会長が熱中症予防を踏まえた意見を出すと
それを個人への人格攻撃だと捉えた人が
感情的に怒鳴り散らし、屁理屈でねじ伏せる
「みんなが言ってる」の結果が出てしまった後で
「こうすればよかったのに」
「何でこうしなかったのかね」
自治会長の意見に賛成だったんじゃん
「みんなが言ってる」んでしょ、『みんなが』
自分達の意見が通ったんじゃないの?
自制心が欠如しているのか
中には、一度怒り出したらしつこく
気が済むまで役員を罵倒しちゃう人が出てきて
そういう事態になるまで
様々な出来事と思惑があって
出した結果になってしまった、ということが
分かっていないんだね
それを自治会長や役員に絡むことで
役員一同やコミュニティに属さない人が
どんな気持ちになるかも理解できないんだよね