小説の意図を深く読み取ってくれた読者ほど有難いものはない
#青ブラ5つの質問
今夜は山根あきらさんの企画参加です
ご覧の皆さまも気分転換にどうぞ
[ Q1 ]
敢えて選ぶなら、どちらを求めますか?
「生前の商業的な成功」か?
それとも「死後の名声」か?
→前者です
わたしの死後は自分の五感で確認できません
[ Q2 ]
敢えて選ぶなら、どちらを好みますか?
「あなたの小説の意図を深く読み取ってくれた読者からの的を射た痛烈な批判」がよいか?
それとも
「あなたの小説の意図を誤解している読者からの激しい称賛の声」。
→前者です
熱心にご覧になってくださったなど
感謝感激雨霰です
まず、ご覧になった時間や手間を考え
言いづらいことを勇気を出して伝えてくれた
感激した気持ちが上回り
痛烈な批判と思わないかもしれません
そもそも批判は未来へ向けてのもの
対案が含まれているなど、打開策もあります
灼熱のラブレターだな
「メモ取りながら拝聴してもいいですか?」
「他に気になる点をご教示いただけますか?」
相手を質問攻めにしそうです
ただね、的を射た痛烈な批判とは
「面白くない」「つまらん」のひと言ではありません
何が、どこが、面白くないのかつまらないのか
説明できることなんです
意図を深く読み取り、的を射た痛烈な批判とは
精度が高い的確な、反論も出ない
誰が聞いても「その通り」と頷くしかない論理的な説明と、批判にあるアドバイスを注意すれば
もっと良い作品が書ける確かなものがあることです
批判するあなたに、そのセンスはありますか
作品を精読して言っていますか
質問にはありませんが
批判が嫌がられる理由は
作品を中途半端しか読んでない意見や
作品を曲解して上から目線で批難されるからではないかと考えます
一番作者を怒らせるのは
「誰もそんなことを書いてないじゃん」について
コメントやお説教を喰らうことです
たとえば
「母が亡くなり悲しみに暮れています」
これに対して
「父親が亡くなったら悲しまないのか」
「だったら盛大な葬式やったのか」
「泣いている暇があるなら他にやることやれ」
例題の短文には複数の論点が存在します
ですから、読者の感情が投影した部分が論点になる場合もあります
しかし
作者はどんな感想がほしいのかを想像したとき
文を書いた作者の気持ちに寄り添ったものが
この場合は論点です
作者はあなたのお気持ち表明がほしいのでしょうか文章にある背景や事情を理解する努力不足は
作者には曲解と感じるのです
読者はまずコメントを投稿する際
先入観や偏見、感情的な反応は捨て
客観視しているか確認してみてください
その他のケースでも全体の流れを把握する作業や
物語で作者が何を訴えているのかを知る
論点は複数存在しても
上記を踏襲すれば自ずと論点はひとつになります
角を立てないようにコメント返信する作者
作者は多方面に気遣いします
もし、あなたが批判や批難されたら
こう考えてください
『100人にて100人が面白い作品はない』
文豪・川端康成の作品でもそうです
一個人の意見だけを自分へ取り込まないでください
「全体の中のたった1人」
ですから、悲しんだり立腹したりしないこと
一意見とは、とても偏った意見にしかならず
越権行為かもしれない意見を参考にするのは危険で
1人の好みで「あれをこうしたほうがいい」と
言われて真に受けてしまうのは近い将来挫折します
[ Q3 ]
今までに、ほとんど一度しか読んだことはないけれども、強烈にあなたの記憶に残っている小説はありますか?
差し支えなければ、その小説のタイトルもいっしょに教えてください。
→沼田まほかる「ユリゴコロ」
小林多喜二「蟹工船」
村上龍「イン・ザ・ミソスープ」
平山夢明「独白するユニバーサル横メルカトル」
言わずもがなの内容です
[ Q4 ]
何回も繰り返し繰り返し読んでいるのに、それでもまたもう一度読みたいと思う小説はありますか?
→あります
向田邦子さんの小説やエッセイは
彼女の命日に近くなると自然と読んでいます
命日と意識してないですが
向田邦子さんに呼ばれているんじゃないかと錯覚します
群ようこさん『トラちゃん』
姫野カオルコさん『彼女は頭が悪いから』
[ Q5 ]
noteに投稿された作品の中(あなた以外の人が書いた小説)で、最も印象に残った作品の作者名(アカウント名)と、その作品名を教えてください。
(できればリンク先も貼ってください)
→琥珀ベイビーさんの作品
『交換条件』です
登場人物・マモルのセリフはわたしの宝物です
挫けそうになったら、呟きます
琥珀ベイビーさんはKindle本を出されており
『W時々奇妙』に収録された
・ ジニアの花をあなたに
・ イモムシだったぴーちゃん
…は、ボロ泣きしました
ボロ泣き繋がりだと
『恋時々怖』
・二十六年分の恋文
わたしは、この作品の主人公になりたいです
最初は主人公の片思いだったのに
やがて片思いの相手に救われ、受け入れられる
どんなことがあっても大切にされる主人公
そして相手からはきっと
自分のことと同等か、それ以上の存在になっていた
多分、相手は主人公がいるから頑張れたことがたくさんあったと思います
ただのラブストーリーではありません
事実、わたしはそうです
こちらの作品を拝読し、見方が一変しました
わたしはこれら4作に出会うために今があるんだ
今の進路に悔いはないと思える作品です