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簡単に粉砕しがちな心
流れ星に自分の願いをかけることはなかった
動体視力が良いせいか
流れ星を見つけるのが得意だった
まだ視力が良かった頃
数人で流星群を見に行った際
私だけが次々と流れ星を指差し
「流れ星名人」と呼ばれた
しかし、一度も自分の願いを呟いたことはない
チカッと光る流れ星が
大きな弧を描くのに、声が出せない
人の幸運を願うのだから
本気を出していないと疑われそうだが
私は本気で呟いていた
次に流れ星を見たら
自分自身の願いを言おうと決めた
自己憐憫に囲まれた自分を解放したい
約1ヶ月前に見つけた企画に応募した記事を読み返し、当時の記事を書いた自分を抱きしめたくなった
健気な自分を思い出し
安定していたメンタルが崩れ落ちていくのを感じる
主治医からも「このまま安定を維持していこう」と言われていたのに、メンタルが粉々になってしまったのは、自業自得だ
他人と比較することで希死念慮が生じ
Instagramを見て落ち込む若者の気持ちがよくわかる
加えて、他人に期待してはいけないと思う
「この人は仲が良いから、読んでくれるだろう」と思っていたのに
面白そうな○○さんのは読んで、ベタ褒めで
「ももまろのは読んでない」
あっさり言われた時は狼狽した
水をかけられたような現実を突きつけられた
主治医から処方が変わったのは
メンタルが不安定で、ただ落ち込むだけではなく
生きる気力が失われてしまったからだ
新しい薬を試すことで
少しでも安定を取り戻せることを願っている
しかし、その変化に対する不安も大きく
心の中で混乱が続いている
企画応募から1ヶ月が経とうとしているが
気分は低空飛行のままだ
数々の教訓を胸に抱え、雲を掻き分けて飛んでいる
機内からは目標という月は見えるが
願いを叶えてほしい流れ星は見えない
目的地へ向かって、真直ぐ飛行しなければならない
こう書きながら
「そうだ、自分がステルス機になればいい」
短い滑走路で、マッハで飛んでいく
脇目も振らない戦闘機のように
メンタルが壊れる暇もない
自分の願いが叶うように
文章が上達するように
ひたすら書き続ける
わたしは公募へ出そうと思う
出版社へ出し、読まれない可能性を前提に
諦めや割り切りがつくと考える
これにより比較や期待に縛られることなく
自分の作品を冷静に見つめ直すことができる
noteでは他者と比較してしまうことが多く
どうしても読まれることへの期待が生まれるが
公募はそれらのプレッシャーから解放される機会だと感じている