昼下がり、シロツメグサを見ながら
クリニックの脇にある広場は
シロツメグサが密集し
白のなだらかな凹凸は、上空から見た羊の群みたい
幼少期からの馴染みか
足を止め、暫く広場を眺める
マスク越しにも、スイカに似た青い香りが広がる
大人になった今でも、シロツメグサの花冠が作れ
タンポポはアクセントで、一緒に編み込む
花冠を編みながら、自然と口ずさむのは
松任谷由実さんの『守ってあげたい』
歌詞はレンゲだけど、レンゲ自体、見かけない
畑や田んぼがどんどん減って、住宅地が広がる
眼に入る光景はいつまであるのだろう
広場にしゃがみ込み
誰かの幸せを願いながら、シロツメグサをかき分け
四つ葉のクローバーを探した
いつか夢を形にしてほしい…