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かき氷は広島そごうにあった甘味処『駿河屋』の
『氷富士』が一番美味しかった

わたしが中高生のころ

友達と6階から通行人を眺め
「もうすぐディズニーの時計が動くんかね」

正午など、時刻が迫るとディズニーのからくり時計からit's a small worldが流れ、人形が回る
それを見る人が集まっていた

涼しげなガラスに盛るかき氷
鮮やかな抹茶シロップと見て美味しいのが判る蕩けた練乳

人って
他人を魅了する人間だけが必要とされてんの

これを創作大賞の3か月間で思い知ったよ

今期の創作大賞では
山根あきらさんと合作もさせていただいた

登場人物は二人、キャラクター名、職業
これだけを決めて話を展開させていった

「神宮寺凌は俳優・田村亮さんのイメージ」
ところが、田村亮さんはわたしの中ではロンブーで
田村高廣さん、正和さんの弟と存じていても
どんな演技をなさっていたかを知らない

「すみません
成田凌さんのイメージでいいですか」
「神宮寺凌のイメージはGACKTさんでお願いします」

案外スムーズに作業は進んだ
わたしはホストへ行った経験やホステスの経験がなく、ブログや動画を観る時間へ費やした

わたし自身、この度、初の5万字以上の小説もどきを書いて思い知った現実を神宮寺凌へ被せた

「思い描くシーンはこのワードじゃない」
一般的に使うワードではない語彙がイメージに合う

段落やセリフが長いと荒削りし
冗長にならない工夫もしたつもりだ

これも修行だよ、全て修行
神宮寺凌のつもりで書いた

ハムスターにも成りきったしDVされ妻や
男兄弟になり、人が持つ偏見への皮肉
26歳の若い女子にも成りきれた楽しかった期間
未経験をさも見てきたように書いた時間
心へ住むキンクマにCreepy Nutsを聴かせて
踊ってもらったリズム感

期間内に爽やかな友情と仕事の話が完成して
幸いだった

合作は良い経験だったが、後悔している
山根さんには申し訳ないことをしたと反省している

山根さんからは
「小説は読まれにくいので
楽しかったことだけを考えてください」励まされた

viewなど数字はWスコアで
わたしは圧倒的な山根さんの実力や文章力に見合う相手ではなかった
リアルの三葉亭八起は、Xでのリプを見ていても
他者を感動させていた

昔食べた『氷富士』やディズニーのからくり時計を思い出した

集客には裏打ちされた理由がある
まず、ここから分析し直すしかないね

わたしの意志は直射日光を浴びる、かき氷
気づけばスチロール製のカップは、色だけになったシロップだけが残っているかもしれない

#シロクマ文芸部
#小牧幸助さん
#あとがき