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ほんとは好きでした…認めます

人を好きになるまで時間も様々
一目惚れから、後から気づくと好きだった、まで

わたしがその人を好きだと自覚したのは
嫉妬を覚えたとき

女性に囲まれたところを目撃し
心胆が重く、息苦しい、涙が滲む自分がいて
その人が急に遠くの存在に感じた

だけど、好きだと認めると傷つくと思い
「忘れよう」「短所だけ見よう」と
謎の頑張りを重ねた

高嶺の花には手が届かない、ハナから諦めていた

その人に苦手意識を持つと、本当に苦手になる
苦手なのに、目がその人から離せない
だからといってストーカーする程、夢中じゃない
でも存在が気になって仕方なかった

好きだから、嫌いになろうとして
嫌いじゃないから女性に囲まれることが許せず
大嫌いなら、頭の片隅にもなかった

その人が居なくなるんじゃないかと夢想しただけで
いくらでも涙が溢れて
明日なんか来なくていいと思えて
わたしも居なくなっていいとさえ覚悟したとき

「あ、わたし、好きなんじゃん」

結局は
その人の前で、わたしの態度が宜しくないため
その人を激しく不快にしてしまい
名誉挽回、汚名返上にならずで終わった

「縁」から思い出したことの一例