汗のかきすぎ要注意【体からのサイン】
初めて漢方薬局に行ったとき。
まずは体の調子を問診でみてもらう。
「で、汗はどうですか?」
汗はどう?の意味がわからない。
「えっ、暑い日やバタバタ動いたらかきます」
なんと答えるのが正解なのかわからない。
機会があるごとに「汗はどう?」と聞かれてしまう。
汗は体内の潤い
中医学では、汗は体を潤わせる体液の一部。
体の隅々まで潤いと滋養をとどけます。
「津血同源」と言われ、汗は血の成分でできていると考えられています。体の栄養である血液の成分も出ていってしまうのです。
そして、
汗が流れると元気の素である「気」も一緒に流れ出る。
体のエネルギーが足りなくなり、疲れやすく、無気力になります。毛穴をしめる力もなくなるので余計にダラダラと汗をかくようにも。
こんな汗は注意
▫️「汗っかき」なんて体質はない。
ちょっと動いただけで汗をかく。いつも大量に汗をかくのは未病の状態。体からのサイン。
▫️ダラダラかく汗
運動以外でかく汗はじんわりと滲むていど。止まらなくはならない。
▫️寝汗は、体の潤い成分が少なくて、体熱を制御できなくなって出ている状態。
▫️脇の下だけ、手足だけ汗をかくのは、ストレスなどで気の巡りが滞っている。
ついでに言うと、熱い食べ物を食べて、
「汗と鼻水が止まらないー」って状態も。
自然現象かと思っていたけれど、水分代謝が悪く、余計な水分が排出されずに体に溜まっているサインなのです。
私が何度となく「汗はどう?」と聞かれたのも
更年期以上になると、体の水分がググッと減るお年頃だからなのです。
ほてり、口や喉の渇き、肌の乾燥、寝汗、便がかたい、便秘、夕方に微熱などの症状が出ます。
食養生
▫️汗の出すぎをおさえる
✅酸味
酢や柑橘類など酸っぱいものは毛穴をキュッとひきしめて、汗が出すぎるのをおさえます。
梅干しの味を想像したとき、口の中がきゅうーっと締まりますよね。それが毛穴を閉める力になります。
▫️汗で流れ出た潤いの補給。
✅酸味➕甘味
甘酢やハチミツレモンなど酸味と甘味は体の潤いとなります。暑い日やスポーツのあとなど汗をたくさんかいた時には必須です。
おすすめ食材は、トマト、オクラ、豚肉、豆腐、梅干し、キウイ、マンゴー、甘酒など。
▫️体の熱をおさえる。
きゅうり、冬瓜、スイカなど瓜系や苦味のあるピーマンやゴーヤなどが体の中の熱を冷まします。
まとめ
汗は、熱を発散させて体温調節をし、体の老廃物など余分なものを流してくれます。適度な汗ならスッキリします。
汗のかきかたは体からの様々なサインです。気をつけてみてみましょう。
そしてこの夏、出すぎた汗は潤い食材で補いましょう。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。