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週刊文春「ミステリーベスト10」発表!〜さて、どうしたものか
年末恒例のミステリーベスト、今週発売の週刊文春12月12日号に「2024年ミステリーベスト10」が掲載された。
例年、これを参考にしながら、気になった本を読むのだが、さて今回はどのようなラインアップか。
海外部門の1位は、ランキング常連のアンソニー・ホロヴィッツが、「死はすぐそばに」(創元推理文庫)で1位を奪還。ホロヴィッツ・ファンの私は、発売早々に読んでレビューも書いた。
2位以下を見ると、やはり気になったのが2位にランキングされた作品。文春の記事によると、<ホラー小説界の帝王スティーヴン・キングの怪異の一切ない犯罪小説&教養小説の傑作>、「ビリー・サマーズ 上・下」(文藝春秋)。これは読みたい。
4位にM・W・クレイヴンの「ボタニストの殺人 上・下」(ハヤカワ・ミステリ文庫)もチェックしていた作品。ただ、このワシントン・ポーのシリーズは、ずっとAudibleで“聴書“してきたので、オーディオ・ブック登場を待とうか。
私の好みの作家、ピエール・ルメートル「邪悪なる大蛇」(文藝春秋)。手を伸ばそうかと思ったが、初期作品なので控えていた。こちらは10位となっていた。
5位にS・A・コスビー「すべての罪は血を流す」(ハーパーBOOKS)、昨年4位の「頬に哀しみを刻め」(ハーパーBOOKS)が“積読“状態であることを思い出す。(余談ですが、“積読“・“積ん読“は日本国語大辞典、広辞苑等に収録されているんですね)
一方の国内部門は、うーん。私の好みに合いそうな作品がなく、あまり食指が動かない。1位の青山有吾「地雷グリコ」(KADOKAWA)。山本周五郎賞など複数受賞、直木賞候補など、話題になっていたので気にはなっていたが、‘高校生がオリジナルゲームに挑む頭脳バトル‘。。。。
2位の米沢穂積「冬季限定ボンボンショコラ事件」(創元推理文庫)の103点に対し、258点と圧倒的な支持での1位なので、食わず嫌いしない方が良いのか? 考え中である。
などと書いた後、昼休みに書店に寄ると、宝島社の「このミステリーがすごい!2025年版」が並んでいた。ランキングを見ると、海外部門は文春3位の馬伯庸の「両京十五日」(ハヤカワ・ポケット・ミステリ)が1位で、ホロヴィッツが3位。
国内部門は、やはりグリコがぶっちぎりで1位。おっ、来年1月にはAmazon Audibleでリリース予定。それでは、来年“聴書“(こちらは当然辞書には収録されていません)してみようか
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