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暑い夏の月曜日〜浅草のうなぎ屋「前川」とスカイツリー

7月10日の月曜日、暑い暑い夏の日。一日休暇を取って、一時帰国している次女のリクエストで鰻を食べにいく。訪れたのは、浅草の老舗「前川」池波正太郎が贔屓にした店としても知られている。

新丸ビルに入っている支店には行ったことがあるが、本店は初めてである。玄関を開けると広い沓脱ぎがあり、靴を脱いで入店。伝統的なスタイルである。2階に通され、畳敷きだが今風に椅子席になっている。

この店の嬉しいのは、そのロケーション。大きな窓、眼下には隅田川が流れ、水上バスが行き交う。川に掛かる駒形橋は、関東大震災後の復興計画により、1927年にできた橋。目線を上げるとスカイツリー、アサヒビール本社の炎のオブジェが見える。その奥には金色に輝くビルがあるのだが、若い仲居さんに尋ねると、アサヒビールの本社ビル。ビールのジョッキをイメージしていた、金色はビール、上界が白く塗られているのはビールの泡を表しているとのこと。なるほど。

ここは、アサヒビールで始めなければならない。うな重ときも焼きを注文。ほどなく登場したきも焼きは、立派な串。肝はプリプリで味にクセがなく、誰もが美味しく食べられると思う。

登場したうな重。「前川」のタレは江戸前という感じで、キリッとしているので私の好みである。ふんわりと焼き上がった蒲焼も品があり、見た目も美しい。土用には少し早いが、名店で味わうことができた。

さて、この後どうするか。あまりの暑さに外を歩くことは避けたいところ。娘が出したアイデアは、スカイツリー。塔の足元にあるショッピング・モールをぶらつこうというものだ。

「前川」は都営浅草線浅草駅のそば。スカイツリーのある押上駅までは2駅である。暑くなければ歩くのだが、流石に地下鉄で。

驚いたのは、平日というのに大層な人である。かなりの割合が外国人旅行客。浅草・スカイツリー地域が彼らに好まれていることがよく分かる。

入っている店は、ユニクロやBEAMSといったお馴染みの店舗のみならず、ポケモン、ドラえもん、サンリオといったキャラクター・グッズの店など、旅行客に受ける店が多く入る。さらに、外国人も意識してか、食品サンプルを販売する店も。次女は以前に友人に頼まれ、寿司のサンプルを買って帰ったらしい。

我々は上らなかったが、展望台の入場口にも多くの外国人が。暑い中、屋外席でかき氷を楽しむ人、いちご大福のショーケースを覗き込むカップル、みな日本をエンジョイしている。

夕食の材料・惣菜を買おうと食品売り場のエリアに入る。大して期待していなかったが、大きめの「北野エース」には全国各地のレトルトカレーが並び、鮮魚店・精肉店も充実していた。“東京ソラマチ“、生活にもしっかり密着している。

娘が言い出さなければ行くことなどまずないスカイツリー。多くの発見があった。

翌日、テレビ朝日で外国人が行きたい「江戸東京名所ランキング ベスト20」という番組があり、東京スカイツリーは8位に入っていた



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