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「サタプラ」1位の麻婆豆腐の素を試す〜KALDI “黒麻婆豆腐“

2月25日、「サタデープラス」の“ひたすら試してランキング“は、麻婆豆腐の素だった。

麻婆豆腐、私の実家で作られることはなかった。大学入学で上京し、自分で料理を始めた際に、最初に頼ったものの一つが丸美屋の麻婆豆腐の素だった。ほんの気持ち程度だがひき肉が入っているので、豆腐さえ買えばよい。あとは、ご飯を炊けば一食完成である。

以来、いくつかの“素“を試したり、自分で豆板醤などを配合して作ったりとしてきたが、結論はヤマモリの“陳麻婆豆腐“の素がベストであるという結論に達していた。 四川風とうたっているだけあり、シャープな辛さ、花椒が付属しているのも嬉しい。

今回の「サタプラ」ランキングでは、どうも試食対象として入っていなさそうである。それでは、“陳麻婆豆腐“に対抗するものはあるのか。固唾を飲んで見守った。

そうして発表されたランキング、1位はKALDIオリジナルの“黒麻婆豆腐の素“である。KALDIは私の回遊先の一つだが、あまり目に留まった覚えはない。早速、大岡山店をチェックすると品切れ、自由が丘店に回るとこちらも売り切れ。「サタプラ」効果、絶大である。

一週間経過後、ようやく入手し、週末試食してみた。豆腐は、成城石井オリジナルの木綿豆腐300g。ひき肉は合挽100gを用意した。豆腐はペーパータオルで包み、3分レンチンして水分を少し抜いておく。袋のインストラクション通り、油を引いた鍋(麻婆豆腐は小さな土鍋で作ることが多い)で肉を炒め、“素“を投入、少し混ぜたあと豆腐を入れて、数分煮込む。

冷蔵庫にあった九条ネギを刻み、最後にトッピング。フタをして鍋ごと食卓に出す。花椒は添付されていないので、小瓶を出しておく。

一口食べると、結構なコクがある。辛さは控え目で、味の深さで勝負している感じだ。番組で紹介していたが、“黒“というだけあって、イカスミが入っている。その効果で、味にコクが出ているのだろう。

食べ進むと、ちょっと気になったのは塩気。私は、ホッピーのつまみとして食べていたのだが、塩味の強さが気になった。豆腐だけつまむとよいのだが、挽肉餡とともにスプーンで食べると塩辛さが勝つ。おそらく、ご飯のお供としての意識が強いのだろう。白飯を少し用意し、一緒に食べると丁度良かった。

“陳麻婆豆腐“との違い。ちょっとアプローチの仕方が異なるので、あまり比較の対象にはならないかも。麻婆豆腐の辛味の2つの構成要素、“麻“も“辣“も抑えめて、旨味を前に出した感じが“黒麻婆豆腐“。四川のテイストを、意識した本格中華風が“陳麻婆豆腐“、そんなイメージだろうか。要は、好みの問題である


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