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NFL新人争奪戦の内幕を描くドラマ〜ケヴィン・コスナー主演「ドラフト・デイ」

先日の「レシーバー:風を切って走る」に続いて、アメリカン・フットボールに関する映像作品のご紹介。

近所の立ち呑み屋に行ったら、アーロン・ロジャースのジャージ(グリーンベイ・パッカーズ時代の)を着ていたおっちゃんがいた。ロジャースは、NFLシーズンMVP4度、スーパーボウル制覇とMVP獲得、現在40歳のベテラン クォーター・バック(以下、QB)である。昨年ニューヨーク・ジェッツに移籍するも、開幕戦で負傷退場、残り全試合欠場した。

おっちゃんに、「ロジャースお好きなんですか?」と聞いたら、「好きなんだけど、ジェッツに移籍したよね」との応え。それからNFL談義に花が咲き、おっちゃんが「ドラフト・デイ」(2014年)という、私が認知していない映画を紹介してくれた。

NFLでは選手のみならず、ドラフトの指名権がトレードされる。Wikipediaによると、前述のロジャースに関しては、パッカーズがロジャースに加え、2023年1巡目(15番目)・5巡目指名権を譲渡、ジェッツは見返りに2023年1巡目(13番目)・2巡目・6巡目と2024年2巡目の指名権を放出した。なお、パッカーズは獲得した2024年2巡目指名権を別のチームにトレードするなど、さまざまな思惑で指名権が取引される。そして、それは指名直前まで続く。

そして獲得した指名権を行使するのが“ドラフト・デイ“、映画はNFLドラフト会議の日に巻き起こるドラマを描いたものである。

主演のケビン・コスナーが演じるのはクリーブランド・ブラウンズのジェネラル・マネージャー(以下、GM)、ソニー。この年のドラフトの目玉は、ウィスコンシン大のQBボー・キャラハン。首位指名権を持つのはシアトル・シーホークスだが、シーホークスGMはソニーに首位指名権のトレードを持ちかける。

チーム内におけるソニーの立場は必ずしも盤石ではない。ドラフト会議当日においても、オーナー、ヘッドコーチ、ファン、さまざまな関係者からプレッシャーを受ける。

ドラフト上位で指名された選手が活躍するとは限らない。個々の能力、弱点をギリギリまで見極めて指名選手を確定させる必要がある。

そして同時に、他チームとの交渉も続く。GMにとって、最も長い1日だろう。一方、選手の方も必死である。運命の岐路が迫ってくる。

非常に面白く観られた。NFLファンは必見の映画だと思う。

ちなみに今年の実際のドラフト1位は、USC出身でハイズマン賞受賞QBケイレブ・ウィリアムズ。カロライナ・パンサーズから権利をトレードで獲得したシカゴ・ベアーズが指名した。ルーキーで先発が期待されているが、活躍できるだろうか


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