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妊娠⑭|家族という存在
数日後の8月2日、再診のため病院へ。
改めて、体重・羊水量・血流・胎動などを確認。
体重も前回より増加しており、その他の数値も異常はなし。
(この日の体重を記録し忘れてたため不明…)
結果的に即入院の判断には至らなかった。
そして、出産予定に関して、これまで週数までしか決めていなかったが、
「 9月 2日(月)」
に日付が決まった。
ちょうど今日から「1ヶ月後」。
これは「37週2日」であり、妻のこれまでの経過と医療チームの体制なども全て考慮した上での判断とのこと。
(本来の予定日は「9月21日」)
ただ、厳密にいえば、4日後の「MRI」の結果次第。
胎盤が上に動いていた場合は “経腟分娩” となるため、元々の予定日になるが、現時点では「9月2日」を基準にするとのこと。
そして、その基準が決まったことで、出産に向けての各科の受診日が決まっていく。
【8月】
6日 :健診、MRI検査
8日 :健診
15日:健診、自己貯血1回目
19日:健診、医療チーム面談3回目、助産師外来
22日:健診、自己貯血2回目
↓
(状態により予約回数調整)
↓
【9月】
2日 :出産
細かく段取りが決まると、医療チームだけでなく、私たちも地に足がつき、物理的な準備もそうだが、心の準備もできる。
これまで、様々なイレギュラーがありながらも、出産に向けてのコツコツと歩んできて、いよいよ最後の1ヶ月。
私たち夫婦としても「家族3人で家に帰る」という、この出産イベントにおける最終目的がある。
そのためにも、まず「母子ともに無事で出産を終える」ということをきちんと遂行すべく、引き続き最善を尽くそうと誓い合い、その日は帰宅した。
その週の「8月5日」は妻の誕生日。
まだ、お腹の中にはいるものの「家族3人でお祝い」は初めてであり、感慨深いものがあった。
来年の誕生日からは、本当の意味での “3人でお祝い” になる。
祝う家族が増えることは、本当に幸せなことだと改めて実感する。
この日も相変わらず息子の胎動は激しい。
まるで、本当に母親の誕生日を祝っているかのようで微笑ましかった。
「家族」という存在は、私にとって本当に特別。
今日に至るまで、私の全ての行動の根源には「家族」がある。
幼少期は、両親と弟2人という「私が “子ども” としての家族」
そして今は、妻と息子という「私が “父親” としての家族」
時を経て、カタチを変えても、この「家族」というのは、本当に私にとって「最も愛すべき尊い存在」だということは変わらない。
これからは “父親として” 。
文字通り「命を懸けて」自らのお腹の中で育てている母親と比べれば、父親は取るに足らない存在かもしれない。
それでも、「父親は父親のできることをやる」。
「家族3人で家に帰る」ということを必ず成し遂げ、この先に導くことができるよう、最善を尽くしていこうと改めて心に誓った。
そして、その翌日の「MRI」の検査。
妻にとっては初の「MRI」となったが、特にイレギュラーもなく終了。
次回の妊婦健診日(8月8日)に、早ければ結果を報告できると案内され、この日は帰宅した。
しかし、母子ともに順調で進んでいた中、“私自身” に思いもよらないイレギュラーが起こってしまう。
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