行動の成否の境目は運かタイミングか - パーソナル・トランスフォーメーション
こんにちは、佐藤@読書好きプログラマーです! 無駄な知識など存在しないをモットーに年間100冊ほど本を読んでます。
今日は、「行動してうまくいくかはタイミングじゃなくて運だよね」っていう話をしようと思います。
最近、パーソナルトランスフォーメーションという本を読みました。
ざっくりとこの本に書いてあることを要約すると、著者がコロナを契機に今までの環境をガラッと変えてみたことの感想が書いてある本になります。
著者の方は人生は実験だと言われていて、今までいろんなことを試してきたそうです。試した結果を本として書くことで、読んだ人の参考になればよいという意識で書かれているようで、この本を読んだ僕の感想もn = 1の自身の体験とそれを元に自分が考えたことを吐き出しているブログのような内容だなと感じました。
で、こういう系統の本を読むと決まって「行動しないと何も起きない。行動するのは今しかない」ということが書かれています。今回の本だとコロナという契機で社会が変わってしまうので、今までと同じ考え方や同じことをしていると取り残されると書かれています。しかしここで考えてみてほしいんです。逆に動かないほうが良い時期というのはあるんでしょうか?
どこか時期をを基準にして動いたほうが良いと言っているのであれば、絶対に悪い時期というのは存在するはずなんです。基準より悪い時期が存在しないのであれば、基準となった時期が相対的に一番動いてはいけない時期のはずですよね。しかし、僕は「今は動くな。じっと耐えろ」って言っている人は見たことありません。
動物のサメのように動き続けなければ死んでしまうということなのかもしれませんが、時期を見極めずに動き続けるというのはいきあたりばったりとあまり変わりません。また、行動結果の良し悪しは個人が判断するので、著者がうまくいったと思えばどんな行動でもうまくいっています。そこに客観的根拠はありません。どんな行動であれ過去の行動は変えれないので、行動しなかった未来は経験することはできず、気の持ちようでいかようにでも解釈することができます。
僕は個人的には「行動しないよりもしたほうが良い」と思っているので、著者の「すべての行動は実験である」という考え方には共感しますが、動いたほうがいいと喧騒し続けるのは行動を商売にしているからなのかなと邪推してしまいます。行動がうまくいくかはタイミングより運が大きくて、これは期待値を含めて打席を増やしたり減らしたりしながら調整するしか無いと思うんですよね。
動かないより動いたほうが良いとか言って今の時期に飲食店を始めようとか思うのはやっぱりタイミングが悪いんじゃないかと思いますしが、わけわからないタイミングでうまくいくのが世の中です。きっとだれも今年株が上がると予想できなかったのではないでしょうか。
運っていうと努力したり将来に備えたりするのが馬鹿らしくなりますが、運は人によってあまり変わりません。運でちょっと届かなかったりする部分を補うために努力して実力をつけるしかなく、そのちょっとのためにもがき続けるのが人生なのかもしれませんね。
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