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kanekanemori
ロバート・バトラー監督『乱気流 タービュランス』
作品の8割以上が胸糞悪い要素で構成されている映画なのですが、わたしはあるシーンがとても好きです。
※注意
以下の文は、結末までは明かすネタバレを含みます。
まだこの映画を観ていない方はくれぐれもご注意ください。
それは、戦闘機のパイロットのシーン。
彼が上官から「(凶悪犯にハイジャックされた)民間機を撃墜しろ」と命令されて取った行動が、痺れるくらい格好いいのです。
軍人である以上、上官の命令には逆らえませんよね。
けれど、民間機を撃てば、その中にいる民間人を殺してしまうことになります。
とはいえ、この民間機をこのまま飛行させておけば、いつどこに墜落して大惨事を招くか分からない状況です…。
…彼が選んだのは、上官の命令に従っているようでいて、決して命令通りではない行動。
彼は撃ちました。
撃てと命令されたから撃ちました。
しかし。
彼は、民間機そのものではなく、民間機の車輪に引っ掛かって着陸を妨げている車をめがけて撃ったのです。
おかげで多くの命が救われました。
このシーン、観ていて痺れました!
上官の命令はあくまでも「民間機を撃墜させろ」だったので、彼は軍法会議にかけられたかもしれませんが…。
すごい機転。
すごい決断力ですよね。
この映画には「神はいない」というセリフが出てくるけれど…。
たとえ絶望的な状況下でも、生きるチャンスをくれる。
そんな神様のような人間はいましたよ!
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