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アン・フレッチャー監督『ホーカスポーカス2』

 前作では、サンダーソン姉妹はザ・悪役でした。

 茶目っ気があって、セクシーで、どこか憎めない。

 けれど、その本質は、悪。

 けれど、その続編となった今作では、三姉妹の知られざる過去が描かれました。

 魔女になった経緯。

 「ブック」との出会い。

 そして、三姉妹の絆が。

 だから三姉妹に思わず親近感が湧きます。

 相変わらずキレのある歌のパフォーマンスも魅力的。

 また、わたしは子どもの頃に初めて前作を観た時、

 「なぜ長女のウィニーは次女メアリーと三女サラを見捨てなかったのだろう? はっきり言って二人とも足手纏い。きっとウィニーだけならいつまでだって生き延びられただろうに…」

 と不思議で堪りませんでした。

 おそらく、同じような疑問を抱いた方は少なくないのでは無いでしょうか?

 しかし。

 その答えがこの続編で明らかになります。

 ひとりで生き延びたって、そんな命には何の意味も無かったのです。

 3人で生きるからこそ意味があるのですから。

 わたしは出来ればもっともっとサンダーソン姉妹の活躍を見たかったのですが、この三姉妹にとってはこの終わり方が一番のような気がします。

 なんて美しいラスト…。

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