本屋フォッグの活動報告:2024年2月後半
こんにちは。小さな書店「本屋フォッグ」の店主・イイムラです。
noteには、店舗を持つ本屋になるまでにしたこと、考えたことを書いています。
私が何者かについてはこちらの記事を読んでいただけたら嬉しいです。
この記事の内容:2月後半にやったこと
本棚がちゃんと埋まる
自分が借りている棚が、最初はスカスカだったものが埋まってきた。
本を売り始めて1か月。ようやく棚の8割が埋まった。
「高円寺・本の長屋について」というこの記事で書いたように、僕の本屋生活は、今年1月の古本市のアルバイトから始まった。
その時に感じた圧倒的な本(という物)の迫力を、今でも古本市に行くたびに感じる。
それは自分が本棚に本を置く側になっても同じだ。
1つの本棚に置ける本の量は、僕の直感よりも多かった。
本の長屋のほんの一部でしかない本屋フォッグの棚。その8割が埋まるまで、1カ月も必要だった。
本の仕入れに行けそうな時、古書会館で古本市をやっている時はなるべく行くようにした。少し足を伸ばして、生活圏外の古本市にも行ってみた。自分の個人蔵書から放出したものもある。それでも1カ月。
これから棚を借りて本を売り始めたいという人にとって、ひとつの目安になるかもしれない(とは言え、膨大な蔵書を抱えている人は、もっと早く埋まるだろう)。
本が売れていく
何冊も本が売れたわけでも、毎日売れたわけでもないが、この1カ月で本屋フォッグの棚から買ってくれた人がいた。
このnoteを読んでくれる人の中には、本屋をやっていたり、やりたいと思っている人もいるだろうから、売上も公表する。
2024年2月売上:9,280円
棚のレンタル料、本の仕入れにかかる費用だけ考えても、大きな赤字。
実際に店舗を持った書店を営むとなると、家賃・光熱費・人件費もかかるから、利益が出るには到底及ばない。
それでも、新刊で仕入れた本を買ったくれる人がいたり、知り合いになった函店主さんが僕の棚から買ってくれたり、そういったこと一つひとつが、とても嬉しかった。
素朴な嬉しさだけのために気楽にやっていける業界ではないことは理解している。それでも、本を仕入れて、売るために考えて、本当に売れていく、その一連の流れが自分にとっては幸せなことだ。
翌月の課題
3月から、次の段階に入る。
本の長屋の認知度を上げて、来客数を増やしていく
棚の空白を埋める作業が「売れた分だけ補充する」に変わる
新刊もさらに仕入れて、買ってもらう努力をする
小さいながらも良い本がありそうな古本棚をつくっていく
売上目標は、2月のおよそ2倍(20,000円)にしよう。
何の根拠もない数値だけど、まぐれで2倍にはならないだろうから、努力のしがいがある。
「売上のうち新刊がこれくらいだったら、粗利率はこのくらいかー」という実感も得たい。
楽しいからこそ、続けていくために利益を出していきたい。
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