文学フリマ広島7 出品書籍『とらうまとむきあう』について
書影
表紙の画像を決めきれず、二種類作っています。
写真はどちらも自分で撮ったもので、コロナ禍で家から出づらくなったタイミングで部屋に彩りが欲しいと思い、お花屋さんで好きな花を選んで作ってもらった花束です。
文学フリマ広島7ではどちらも持っていく予定です。内容は全く同じなので、お好きな方をお選びください!
本情報
とらうまとむきあう
著者 青木聖奈
印刷・製本 ちょ古っ都製本工房
発行日 2024年12月24日
B6 124ページ
前職にてパワハラを受けていた時の体験記です。
この時の記憶が数年後、トラウマとして自分の心の中に残ってしまっていることに気づき、書くことで整理したいと思いました。
トラウマと向き合った今、思うこと。2025年の新刊となります。
立ち読み
冒頭まえがき1Pです。
文学フリマに寄せて
この作品は私が新卒一社目で働いていた会社でパワハラを受けた時の体験気です。もし読まれる際、ご自身の記憶のフラッシュバックなどが起こる可能性がある場合、どうかご自身のペースでゆっくりとお読みください。
一作目の『うつくしいひと』とは違う、生きている中での辛い部分や、人にされて嫌だったこと、何を言われたかなどを細かく思い出さなければならず、書いていてしんどいと思うことが沢山ありました。自分の至らない部分に目を向けることもあって、それもそれで現実と対面しなければならない気持ちで辛かったです。
それでも私は生きているし、トラウマの原因となった人も生きていて、私だけが後ろを振り返りながら生きている感覚があって、正直言って悔しいという気持ちと、あの時の自分を救ってあげたいという気持ちと、あとは記憶の整理をしたいとか、色んな感情がもとになって出来ました。正直、正義的で綺麗な感情ではなく、もっと私の中に蔓延る人間らしいどろっとした感情です。
このnoteを書いている今、まだこの作品はほとんど誰も読んでいない状態です。読者の方からのコメントも頂いていない状況なので、本当のところ、何だか不安な気持ちもあるのですが、まずは一旦”共有”が大事だなと思ったので、文学フリマに持っていきます。