なぜジュエリーは高いのか?
ジュエリーが高いのはなぜなのか?
ジュエリーってどうしてあんなに高いんだ?と思う事ってありませんか?これ、ボクもそう思います。いくら希少性がある地金や宝石でも高すぎやしないか?と。
じゃあ、これを地金・宝石・枠作りの3つに分けて考えたいと思います。
まず、地金。地金はプラチナでも金でも構いませんがどちらの地金も未だに採掘されていますよね。ただ、採掘量に関して言えば全世界の金の総量ってどれくらいだと思います?調べてみたところこうありました。
ゴールド
全世界でたったそれだけ?プールは50メートルプールだと思うんですがそれの4杯に満たない量って少なすぎませんか?
そりゃ希少価値あるよなって思います。見渡す限りではなく、見渡せる量って事ですからね。
プラチナ
プラチナの方がかなり少ない。金に比べて半分以下ですね。比重も1.5倍ほどあるから1グラム単位に考えてもかなり高いのは分かります。
ちなみに比重って分かりにくいんですけど、同じ形の金とプラチナがあるとすると、金が1グラムとするとプラチナは1.5グラムあるって事です。
指輪の場合は大体5グラムほどがしっかりした造りの指輪ですが、その場合プラチナが5グラムだと金で作ったら約3.3グラムって事です。
現在地金相場では金の方が高いのですが、実際の価格比較では同じくらいの価格になってきています。
次は宝石の希少性
どちらもかなり希少性という意味で間違いなさそうです。では、次の宝石の価値。宝石も宝石によって希少性は変わりますが、例えばダイヤモンドの場合こういった記事がありました。
とありますね。ダイヤモンドに限らず、エメラルド、ルビー、サファイア、アレキサンドライトに関してもここまでの希少性とは言わなくても希少性自体はある訳です。
まぁ、卸業時代にはコロンビアにエメラルド鉱山に買い付けに行っていた業者さんや、ルビーやサファイアの買い付けに行っていた業者さんなどの話を仕入れをしながら聞いていたのでそれはもう大変な苦労があるようです。
特にダイヤモンドに関して言うとグレードの良い物はダイヤモンドのカッティングも含めてかなり少量なのだと思いますし、そういった希少性が価格に反映されているといって良いでしょうね。
枠作り
そして最後は枠作りです。枠作りは職人さんが不足しているという話もそこまで聞きませんし、技術の発展に伴って作り方自体は広がってきています。
ただ、これが分かってもらえないんですが、昔は石に合わせて枠を作っていたんです。しかし、今は枠に合わせて石を買うという事が普通になっています。枠に合う石を探す。だから、宝石を寸法で探すんです。
よく考えれば分かるんですが、天然物って形が不揃いなんです。天然ですからね。ダイヤモンドも同じ寸法に見えて結構違うんです。コンマ数ミリとかですけど、それが全体のイメージを崩します。そういった事を考えてるとそういった石に合わせて枠を作ると言った事が出来る職人さんの数は減っています。ある種分業仕事になっています。
石留め、磨き、枠作りといった感じです。一気に出来る所もありますが昔に比べればかなり減りました。技術は衰退していると思います。父親が職人なのでこれは確かです。
ちょっと、話がそれましたが枠作りに関しては希少性という事はないとしても作れるようになるまで修行というような時間と経験の蓄積が必要で1日で出来るものではありません。
だから加工賃は仕方ありません。嫌なら自分で思い通りに作るしかないですがそれは無理というものです。
色んな希少価値が重なりあっての価格です
そういった地金・宝石・枠作りの事を考えるとジュエリーが高いのは仕方ないのかも知れません。別に高くしたいと思って高くしている訳ではないですしね。
インターネットには多くの激安商品がありますが、安い商品には必ず理由があります。ネットの写真だけ信用したらエライ目にあったという事はよく聞きますし、そういった商品を見ると「マジか!」と驚く事もありますから。
希少性と希少性、そしてそれを扱う職人さんの加工賃を考えたら、どれかが欠けたら出来ませんからね。信用あるところで購入したり作ったりする方が納得出来るし安心できるんじゃないですかね(^^)
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