Your Song
わたしの好きなエッセイストのひとり、松浦弥太郎さん。
彼の本を読んで最近おお!と思った言葉が
「思いやりではなく想像力」
ああ、確かに。
思いやりって、相手のことを考えて、って言うけど、ちょっとこちらの押し付けが入ってるニュアンス。
それに対して想像力は、もう少し一歩引いた、客観的な視点というか。
自分がこう動いたら、相手はどう感じるだろう、と想像する力。
わたしはこんな風に、この言葉の意味を解釈しました。
最近の実体験もしかり。
仕事でちょっとしんどくて、それが職場の周りの人にも伝わっていた時、心配してくれたおっちゃん先輩。
その気持ちは嬉しい。有難い。そこになんの文句も言わない。
けど。。。
疲れとりなよと言って、自分がアマゾンで買って何回か使った???いらなくなった???電気であっためるアイマスクをくれた。
ん???いや、あれば使うかもしれんけど、あんたのお下がりかい???気持ちは嬉しい!けど、、、けど、、、!
…という気分になった。
(その後1,2回しか使っていない、ぶっちゃけジャマ)
これがまさに想像力より思いやり、の例だなあとしみじみ思ったわけです。
そしてすごいぞ、想像力、
人を思うだけじゃなく、自分の人生も豊かにしてくれるんですよね。
それを教えてくれるのが、まさにわたしが「天才」と思考停止してしまうミスチル桜井さんの歌詞なわけです。
この歌をどう解釈しよう。
わたしはこう思うな〜。
はい、こうやって考えるのも想像力。
Mr.Children歌詞集「Your Song」を手に入れてからより一層、自分でちゃんと想像しながら歌を聴こうって思った。
そして想像力は、歌だけじゃなくて日常ワンシーンにも生かされる。
それは今日の帰り道のこと。
自転車に乗った、小学校高学年くらいの男の子が、右手はハンドル、左手にはハンドルの代わりに、袋に入った小さな花束。
男の子が一人で、花束を持って自転車を漕ぐ。
今日はお母さんの誕生日だったのかな、
ひとりでお花を買う小学生…えらいな、
いや、おつかい頼まれただけなのかな、
…とかとか色々考えるわけです。
きっと彼の中に事実はある、
けど、それを見る他人にとって事実は別に必要なくて、そこからどう想像するか。
それが桜井さんの言いたかった、
Your Songに込めた思いなのかな、と感じました。
それを気づかせてくれた少年よ、ありがとう。
その先の、お花を受け取った人の笑顔まで勝手に想像して、今日はおやすみなさい。
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