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狂ったフェミ彼女と食べた韓国チキン
⬛︎読了
『僕の狂ったフェミ彼女』 ミン・ジヒョン
⬛︎あらすじ
4年前、どうしようもない理由で大好きな彼女と別れたスンジュンは、ひょんなことから再会を果たす。しかし彼女はあの最低最悪フェミニストになっていた!スンジュンは彼女の更生を決めて再び付き合う
⬛︎メニュー
狂ったフェミ彼女と食べたヤンニョムチキンとヤンニョムうどんとチャミスル
何このチキン。うっま!!
入店5時。次の予約があるから席の時間は6時まで。そんな飛び込みで入った韓国料理屋さん。ある意味彼女と同じ、心に重しがある状態での食事なわけだけど、チキンが癖になる美味しさで重しが吹っ飛んだ。
シナモン?シナモンなのかな。八角?チキンを鼻先に近づけた甘い匂いと、噛んだ瞬間鼻の奥にまで膨らむ香辛料の香り。その甘辛さが癖になって箸が止まらないし、チャミスルも止まらない。正直ノーマル味のチャミスルは苦手なんだけど、ヤンニョムチキンとならお腹の中で暖かくなる清涼感のある水として飲めた。
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そして驚いたのがうどん!!これはうどんじゃない、鍋!!
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1000円超えのお値段で、彼女が食べた描写がなかったら正直頼まなかったと思う。でもこれがほんと美味しかった。これは頼むべき。もやしやほうれん草、カルビや卵がふんだんに使われてて、何よりアツアツ。微かに海鮮系のお出汁が香るような。麺の見た目はうどんだけど、これ、小麦じゃなくて……なんだろ、こんにゃく麺みたいな、半透明な麺。弾力は日本のうどんよりありつつ、ちゅるっちゅるの喉越しが勝つこのうどんが本当に美味しかった!
私はお酒を飲むと味覚がバカになる。でも満席でガヤガヤする店内、テンパる手前で捌く店員さん、酔う前に感動した美味しい料理たち。これがもし好きな人と一緒なら、彼女も少しは心穏やかな一時を過ごせたんじゃないかな。読了後はずっと思い悩む彼女の心労に引きづられてナイーブになってた。人生はずっとハードモードだと思ってた。夜風に当たりながら気分良く帰れてる今が嬉しい。彼女にも楽しい時間はあったんだ!
余談として、最後にお冷を持ってきてくれたり忙しい中でも1人客を気にかけて対応してくれた店員さんたち、本当にありがとう。尊厳は元々私が持っているけど、店員さんも守ってくれた。何よりも嬉しい。