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味わい尽くしてやる北京の蘭州牛肉面

⬛︎読了
『パッキパキ北京』綿矢りさ

⬛︎あらすじ
コロナ禍中、先に北京に単身赴任してた20歳も上の夫から一緒に暮らして欲しいと拝み倒された菖蒲は、買い物、食べ物、はては春節までも味わい尽くす。もう誰にも止められない、最強無敵女の行き着く先は?

⬛︎メニュー
味わい尽くした北京料理の中でも蘭州牛肉面(牛肉麺)と青島ビール


初めて飲んだ青島ビール

あ、意外と青島ビールが美味しい。ビールの苦味が苦手で、今回も本に書いてあるからってだけで注文してみたけど、苦味がほとんどない。とはいえ2杯目を飲んでる時に舌に苦味が広がったから、1杯目の勢いが良かったんだろうな。でも乾杯のビールはこれがいいと思えるほどにさっぱり。飲みやすい!
もうほんと、食べ物の描写が尽く美味しそうで、今日は待ちに待ったと言っても過言ではない!1人だけど、青島ビールで乾杯!
そんな中、牛肉面登場。今日はあまりにも疲れたので勝手に辛い味にしてやったわ!ちっこい牛肉の角煮みたいなのが可愛いし柔らかいし美味しい。わかりやすい麻と辣が舌にダイレクトアタックする度にこれこれこれ~!とテンションがあがる。何気入ってる大好物のパクチーも舌をパンチしに来て、味の蠱毒状態。
にしても麺が大量で嬉しい。手延べ麺で、やわやわ。細麺もちょっとした太麺も入ってる。きしめん好きな私にとっては、その啜る時の感触の違いが好き。辛さそっちのけで夢中でズルズルして、むせそうになるを繰り返し。
ふと思ってたけど、青島ビールを飲んだ後にふわりとパクチーが香る。パクチーに惹かれてスープを絡ませた麺を啜りたくなる。意外と皆、個性が強く思えるだけで、お互いを引き出す絶妙なバランスに成り立ってるのかもしれない。でも、だからといってパンチ力は並大抵の料理にはない。この料理に食らいつく自分、カッケー状態になる。この美味しさはハマる。この強さは癖になる。だから菖蒲はああいうじょせいなのか。
辛さが得意だと思ってた私の舌も、最後の方には痺れてダイレクトアタックがわからなくなったぐらいの辛さです。
満腹。エネルギーと最強と無敵をチャージ!


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