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贈り物の原動力は「うしろめたさ」なの?日本とエチオピアの贈り物の違いとは 『村の社会学』(鳥越皓之著/筑摩書房)と、『うしろめたさの人類学』(松村圭一郎著/ミシマ社)を合わせ読み!

「ほんのれん」2023年12月vo.9のテーマは、”贈り物には、理由がある?”。全4回のエピソードを通して、「贈り物/ギフト/贈与」の正体や役割を考えていきます。

贈り物シリーズの3本目は、「贈与の力でコミュニティを強くする可能性?」を考えます。

  • 日本の村では、贈与を贈与に見せない知恵が培われてきた。

  • エチオピアでは、贈与することへの抵抗感はすごく低い。

  • 自分が何かを持っていることが「後ろめたいから」、贈与する。それくらいがちょうどいい?

エピソード
飲食店って偉大!~身近な「贈与」の話~/「与えない」で「めぐむ」という村社会の仕組み/「務めを認められし者、食うべし」/エチオピアでは贈与が気軽(物乞いへ寄付・珈琲を振る舞う文化)/ヒントは、”もらって生きている”、”自分が思いがけず恵まれていて「うしろめたい」という感覚”/日本人は、交換経済的考えが染みついている/はるにゃのサバンナ体験「自然や命との距離感がちがう!」/松岡正剛 お金もモノも情報として捉える/募金という行為「お金やモノがたまたまそこに移っただけ」/路上ミュージシャンへ千円 お金を特別視しない感覚/あげますBOX≒貰い手に恩を感じさせない工夫/何気ない行為でコミュニケーションは変わる LINEの既読スルー?ちっこい顔のスタンプ?それとも手書きのメッセージ?

▼今回取り上げた本

●『村の社会学─日本の伝統的な人づきあいに学ぶ』鳥越皓之(著)筑摩書房 2023

●『うしろめたさの人類学』松村圭一郎(著)ミシマ社 2017

●『贈与をめぐる冒険――新しい社会をつくるには』岩野卓司 (著) ヘウレーカ 2023


▼「贈りもの」を考える「ほんのれん」旬感本5冊!

  • 『贈与をめぐる冒険――新しい社会をつくるには』岩野卓司 (著) ヘウレーカ 2023

  • 『贈与の系譜学』湯浅博雄 (著)/講談社/2020

  • 『愛と狂瀾のメリークリスマス なぜ異教徒の祭典が日本化したのか』堀井憲一郎 (著)/講談社/2017

  • 『村の社会学─日本の伝統的な人づきあいに学ぶ』鳥越皓之(著)筑摩書房 2023

  • 『うしろめたさの人類学』松村圭一郎(著)ミシマ社 2017



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