【こども×本】編集者が厳選した「こども力」を考える5冊(ほんのれんvol.12まとめ)
AIに乗らない「こども力」?
編集長・仁禮洋子
AI時代、あちこちで「人間だからこその力とは何か」という議論がされている。なにが人間を人間たらしめているのか?
成長という観点から見ると、人間の「長いこども時代」に最たる特徴があるらしい。馬は生まれて30分で走り出し、鳥は2ヶ月弱で巣立ちする。かたや人間は3〜4年は、大人が片時も目を離せない。ものすごくのんびりした成長だが、実は大きな利点がある。
長いこども時代、人間のこどもは大人の庇護のもと、夢中で遊びながら世界の不思議に出会っていく。風に耳を澄まし、月の光を感じ、土の感触を知る。センス・オブ・ワンダーともいうべき、ハッとする感性・好奇心・想像力を働かせて、未知に向きあう。誰もがこどもの頃に花開かせていた力にこそ、人間が人間たる秘密があるのかもしれない。
この「こども力」ともいうべき魔法の力。とびきりの5冊の旬感本を手すりに、呼び出してみませんか?
旬感本1冊目
●『センス・オブ・ワンダー』
レイチェル・カーソン(著) 上遠恵子(訳) 新潮社 1996を紹介しています↓
旬感本2冊目
●『世界一素朴な質問、宇宙一美しい答え: 100の質問に100人の第一人者が答える』
ジェンマ・エルウィン・ハリス(編) 西田美緒子(訳)
河出書房新社 2023
旬感本3冊目
●『子どもは40000回質問する
あなたの人生を創る「好奇心」の驚くべき力』
イアン・レズリー(著) 須川綾子(訳 ) 光文社 2022 を紹介しています↓
旬感本4冊目
●『ことばのしっぽ - 「こどもの詩」50周年精選集』
読売新聞生活部(監修) 中央公論新社 2023 を紹介しています↓
旬感本5冊目
●『想像力 生きる力の源をさぐる』
内田伸子(著) 春秋社 2023 を紹介しています↓