【読書記録】村田紗耶香「きれいなシワの作り方」
きれいなシワの作り方
今回は村田紗耶香のエッセイ「きれいなシワの作り方」を読みました。
このエッセイは雑誌ananに連載されていたショートエッセイに、少し手を加えて単行本化したものです。
執筆当時の村田紗耶香は30代前半であり、アラサー女子たちのガールズトークを体感することができます。
ショートエッセイだからサクサク読める
この作品はショートエッセイがまとまったものになっています。おそらく雑誌の原稿文字数が丁度小説で見開き1ページ分だったのでしょう。ほとんどの作品が見開き1ページで収まっています。
私の場合そのくらいの分量だと、大体電車の一駅間分の時間で読めてしまいます。(東京の地下鉄での一駅分を想像してください)話がコロコロ変わるので飽きることもないし、サクサク読むことができます。
女子トークばっかりで面白い
今までにもエッセイはいくつか読んだことがありましたが、アラサー女子の日常エッセイは初めてで、とても新鮮でした。それと同時に、今(つまり大学生)考えていることと、アラサー女子が考えていることがそこまで変わっていないことにも驚きました。
もちろん健康の話はあまりしないけれど、恋愛の話をしたり夜遅くまで飲んだりするのだなと、一気にアラサー女子が身近になった気がします。
堅苦しくなくて話題も身近
エッセイという文学ジャンルはとても幅が広いです。雑に言ってしまえば筆者の意見を自由に書けばそれはもうエッセイになるわけです。なので旅行記のようなものもあれば、堅苦しい論文に近いものもエッセイになっていて、私的にはエッセイを読みたくて本を選んでも ”思っていたものと違うな、、” ということが頻発するジャンルでもあります。
しかしこの作品は日記に近いような作品でした。1話1話が短くてサクサク読めるし、日常生活を切り取っているため親近感がわいてきます。村田紗耶香さんという人物を垣間見ることができました。
おわりに
私はエッセイを読むのがわりに好きで、村上春樹のものは殆どすべて読んでいますし、雑誌のエッセイもちょこちょこ読んだりしています。今回の作品も、もとは雑誌の連載ということもあり、エンターテイメント性の高い作品で面白く読むことができました。
私はエッセイを読むと「エッセイを書きたい病」が発症してしまいます。でもうまくかける自信がないし、以前書いたものも読み返いしてみるといまいちだったり。。いつかNoteでエッセイを書いてみたいなと思っているのですが、いつになるかはわかりません。
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