海と生きる能登半島で育まれた、勇壮かつあでやかなキリコ祭り(石川県)
日本海に突き出た石川県の能登半島は、かつて大陸と日本とをつなぐ海の玄関口として栄え、現在でも独特の文化や風習が多く残されている。
そのひとつが、7月に能登町の約70地区で行われているキリコ祭り。キリコとは神様が鎮座する神輿の先導役を果たす御神燈で、地区ごとに形やサイズもさまざま。見上げるような高さのキリコやたくさんの提灯をさげたキリコもある。灯りがともる鮮やかなキリコを担ぎ、氏子衆が掛け声をあげながら町内を練り歩くさまは圧巻だ。
世情に照らし、開催を控える地区もあるが、能登のキリコ祭りの先陣を切る宇出津八坂神社の「あばれ祭」や、武者絵を描いた袖キリコが印象的な姫地区の「どいやさ祭」は開催予定。
海と生きる能登半島で育まれた、勇壮かつ幻想的な祭礼を訪ねてみてはいかがだろうか。
▼各地区の祭りのスケジュールは下記のサイトから
出典:ひととき2022年7月号
※この記事の内容は雑誌発売時のもので、現在とは異なる場合があります。詳細はお出かけの際、現地にお確かめください。
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