【対馬博物館】〝国境の島〟の歴史を学ぶ(長崎県)
九州と朝鮮半島の間にある対馬海峡に浮かぶ島、長崎県の対馬。『魏志』倭人伝など、しばしば古文書にも登場するこの島は、歴史好きなら一度は訪れたい場所だ。
4月30日、古代から現代まで、アジア諸地域や日本本土と活発な交流をしてきた対馬の歩みを紹介する対馬博物館がオープンした。平常展では、対馬藩主宗家が残した藩政記録「宗家文書」の一部など資料約500点を時代別に展示する。各時代の流れを追いながら、対馬の歴史的役割を知ることができる構成。
6月26日までは特別展「対馬の外交Ⅰ 以酊庵」を開催中。京都五山から禅僧が対馬に派遣され、朝鮮国との外交文書を取り扱った外交機関「以酊庵」の役割について紹介する内容となっている。
展示内容は歴史にとどまらず、昆虫標本など自然にも及ぶ。対馬を総合的に理解できる博物館の誕生だ。
出典:ひととき2022年6月号
※この記事の内容は雑誌発売時のもので、現在とは異なる場合があります。詳細はお出かけの際、現地にお確かめください。
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