
雄大な景色と迫力のオオワシ、オジロワシ|愛しい北海道ANIMALS
この連載「愛しい北海道ANIMALS」は、北の大地に暮らす動物たちを23年間にわたり見守り続けてきた結びさんによるフォトエッセイです。そんな結びさんの撮影する動物たちの姿は、おもわず息をのむほど美しかったり、可愛らしかったり、ときに猛々しかったりします。今回は、北の空に羽ばたくオオワシとオジロワシの勇壮な姿をたっぷりとご堪能ください!
これも温暖化の影響でしょうか?
雪のあまり降らない場所で多く降ったり、北海道でも気温の低さにびっくりする日もある今日この頃。私は今年、初の-26℃を体験しました。気温が低いと手や顔が痛いと表現されますが、それを通り越して皮膚に危険を感じ、直ぐに車に逃げ込みました。
今回は羅臼の観光船での撮影なので気温はそこまでは下がることもありませんが、どうしても寒い場合は船室があるので安心です。でも、乗船する場合は必ず防寒してくださいね!(※船の情報は各観光会社のサイトをご確認ください)
北海道の冬の景色のひとつ流氷は、オホーツク海から時には太平洋側をぐるりと釧路まで流れつくそうです。私が訪れたのは世界自然遺産の知床羅臼。冬のこの時期に何度か訪れて撮影したものよりご紹介します。
オオワシは越冬地として北海道に訪れる日本最大の猛禽類です。羽を広げると約2.2m~2.5mにもなります。一方、オジロワシは北海道に通年生息する個体もあり、オオワシよりも少し小さい約2m~2.3m。と、言っても以前カワセミの撮影時にテントの中で、すぐ目の前を横切った時の大きさに思わず「デカ!」と呟いたことを思い出します。この大きな天然記念物のワシたち、目の前の景色の中で起こる躍動感たっぷりの姿には圧倒されます。
早朝便、日の出とワシの撮影を目指し出航。陽の光の無い青い世界と漁船の灯りも魅力的。

この日は残念ながら日の出を見ることは出来なかったので以前に撮った、日の出頃とオオワシを載せます。


右のオジロワシはどこ見てるの? 上も警戒?



大きな流氷の上を陣取るオオワシ
色々な景色をみせてくれる羅臼の海。雪の日も、晴れの日も、少し風の吹いた日も、また流氷が遠くへ移動した日も、それぞれの魅力を感じることが出来ました。流氷が遠ざかっていた日、まさかのシャチに遭遇。私にはとてもラッキーな日でした。毎回、何が起こるか分からないクルーズですが、冬の主役のワシたちの迫力ある姿に、シャッターを押す手が止まらない時間を過ごしました。
<おまけ>流氷と共にやって来ると言われるオホーツク海の「流氷の天使クリオネ」を冷蔵庫の中で数ヶ月飼っていたことがあります。新鮮な水に交換する為に太平洋の海水をブレンドしちゃってたのをクリオネは気付いてたかな?YouTubeに動画ありますよ!
文・写真=結び
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全68種のかわいくて素敵な動物が勢ぞろい
北海道の野生動物をとらえた写真集
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公園でも見かけるエゾリスから、超人気のエゾモモンガ、エゾシマリス、エゾナキウサギ、シマエナガ、珍しいエゾオコジョなど、北の大地でしか出会えない野生動物たちに、迫力の海の王者シャチ、ふわふわのフクロウの仲間まで、多数収録。ほのぼのとした姿、親子や赤ちゃんの愛らしい様子など、北の大地の素敵な動物たちの小さな物語やびっくりが隠れています。
撮影時の動物とのふれあいエピソードを描いたイラスト付きで、親子で楽しめる写真集になっています。
23年間にわたり、北の大地を撮影してきた北海道在住のフォトエッセイストが手掛けた、ほっこりと雄大さを兼ね備えた一冊です。
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