【善徳寺 杜人舎】富山・土徳の里に誕生した“泊まれる民藝館”
民藝運動の創始者である柳宗悦は、富山県西部・砺波平野の自然によって育まれた精神風土を「土徳」と呼び、そこに民藝思想との重なりを見いだした。今春、土徳の里の人々の信仰を集める城端別院善徳寺の敷地内に、宿泊や食事、買い物などができる施設「善徳寺杜人舎」がグランドオープン。
1階は誰でも利用できるカフェとショップ、講堂、コワーキングスペースを備える。カフェでは地域の食材を用いたメニューを民藝の器で提供。ショップには、民藝運動の巨匠の作品や、全国の民藝の器、杜人舎セレクトの物産品などを取りそろえる。2階は長期滞在も可能な全6室のホテル。
至る所に世界各地の民藝品が飾られており、まさに「泊まれる民藝館」といった趣で、施設全体が、暮らしを豊かにするものとの出合いの場となっている。今後は、土徳を体感できるプログラムやツアーも予定している。
出典:ひととき2024年6月号
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