世界的にも珍しい「妖精の森ガラス美術館」 緑色の光を放つウランガラスの神秘(岡山県鏡野町)
緑色の光を放ち、暗闇に浮かび上がる神秘的なガラスがあるのをご存じだろうか? その名を「ウランガラス」という。ガラスは着色剤として金属や鉱物を加えると、コバルトなら青、金なら赤というように、化学反応によってさまざまに発色する。同様にウランを用いると、美しい黄色や緑色のガラスが生まれるのだ。
このウランガラスの最大の特徴は、紫外線を当てると緑色の蛍光がくっきりと現れること。19世紀のヨーロッパで製造が始まったものの、紫外線ライトが一般的になる1900年代中ごろまでは、はっき