野鳥が集う、熱海へ――
「野鳥観察」と聞くと春や夏を思い浮かべるかもしれませんが、じつは冬こそぴったりの季節。というのも、日本で見られる約600種の野鳥の半数以上を占める渡り鳥のうち冬は飛来する種が最も多いのです。それに、木々の葉が落ちて観察しやすく、ふだんは山にいる野鳥も、寒いと比較的暖かい低地に下りてきます。そこで野鳥研究家・室伏友三さんと、豊かな自然に恵まれた熱海で野鳥観察。美しい冬鳥の姿に、ささやかな癒しを求めて――(ひととき2021年12月号特集「冬、野の鳥に会う」より一部抜粋してお届けし