選ばれなかった僕らが描く虹は何色か? 18年後のthe pillows
図工の授業で絵を描くときに、筆をバシャバシャ洗うバケツがあった。あのバケツには「筆洗(ひっせん)」という名前があるらしい。画用紙に描かれる鮮やかな絵の具とは対照的に、筆洗はどんどん濁っていく。描き進めるうちに混沌を極める、色のゴミ箱。
2001年、僕は中学生だった。バラ色の日々、みたいな表現があるけど、あの頃の僕の毎日を色に例えるなら、まるで筆洗のようだったと思う。
団体行動が苦手で、ストレートに学校が嫌いだった。授業を受けるのも、体育で行進するのも、合唱を歌うのも、耐え難