「さかさま」赤い星と青い星、それぞれ心地よく暮らしているだけなのに…
はじめに
『まねび茶屋』『たんけん!本のまち』『ファミリーライブラリー』連動の企画がスタートしました!
ねこさんがこの企画に関連する記事を書かれていて、その中で、いいなと思ったことのひとつがこの部分。
「私はあえてこの本を選びました。なぜなら・・・」の一文を入れるのはすごく良い作戦ですね👍さすがです!!
もし絵本で読書感想文を書くとしたら。はじめに思い浮んだのはこの一冊でした。
「さかさま」TERUKO(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
こちらの本は絶版になっているようなので、読みたいかたは図書館で探してください。(すみません…💦)
絵本の上下にそれぞれ逆向きに文章が書かれています。
こちら側は青い星の人々の物語。
絵本をさかさまにすると、赤い星の人たちの物語になります。
青い星の人たちも、赤い星の人たちも、自分たちの暮らしをただ毎日楽しんでいるだけなのに、次第にお互いのことを迷惑だと感じるようになります。
絵本の最後は、
「ねえ、なにが いけなかったのか きみにはわかる?」「ねえ、おねがい、おしえて。わたしたちは、なにをまちがえたの?」
という問いかけ。
私もうちの子たちも、この絵本が好きで小さい頃から何度も読んでいるのですが、私自身この問いかけには明確な答えが出せません。
読書感想文は、原稿用紙何枚分などと文字数が指定されています。
「さかさま」のように答えの出ない絵本はたくさんの疑問や想いが頭に浮かぶと思いますので、それを原稿用紙に書き出すだけで文字数を稼げそうですね!(ということで、今回は 読書感想文の文字数を稼げそうな絵本 をご紹介しました!)
どちらも正しいと思うことをしてるのに争いになってしまう…という場面は、子どもの実生活でも、残念ながら国と国の間でもよくあることです。
文章だけだとお互いの暮らしがいまいち理解できなくてどちらか一方に偏ってしまいがちなところを、絵があることによってそれぞれの暮らしが想像できるところが絵本の魅力でもありますね。
考えるきっかけをくれる良い絵本なので、読書感想文に関係なくぜひ親子で読んで感想を伝えあってみてください。
「なるほど、この子はこんな考えかたをするのね」って、我が子の思考パターンを知ることができるかもしれませんね。
「このよで いちばん はやいのは」ロバート・フローマン 原作(福音館書店)
「このよで いちばん はやいのは」
ロバート・フローマン 原作 / あべ弘士 イラスト / 天野祐吉 翻訳
この絵本は、私が大人になってから読んで一番好きになった絵本です。
文字数を稼げそうな(←言い方)絵本ですが、もしかしたら小学生にはちょっとハテナ???が浮かぶかもしれません。
どちらかというと大人の方が心に響くような気がしますので、まずは親御さんが読んでみるか親子で一緒に読んでみるのがおすすめです。
あぁ、そうか、もうすぐ読書感想文の夏休みか……と思ったそこの親御さん。
この企画をリアルタイムで追って、夏休みまでに心の準備をしませんか?
『たんけん!本のまち』では、カテゴリーに分かれた本の紹介やその他の特集ページもありますので、ぜひ本選びの参考にどうぞ。
こちらの企画は『まねび茶屋』noteマガジンと『ファミリーライブラリー』noteサークルでも同時に展開しています。併せてご覧ください。
まねび茶屋
ファミリーライブラリー
《サークルメンバーの皆さんへ》【今回のお題】
■ファミリーライブラリー
https://note.com/honnnomushiwo/circle/boards/e636a0a9f480/posts/f2139f3f981b
たんけん!本のまち
今回の記事はこちらの索引に入ってます。