目的がないと投稿ボタンが押せない

今日はただの日記です。

私はnoteを始めてまだ1ヶ月半ちょっとの若輩者ですが、なにか目的がないと「投稿」ボタンが押せないんだな、ということに気づきました。

昔々、自分のHPを持っていたりした頃（BBSとか訪問者数のカウンターとかがあった時代です）は、毎日ネット上に日記を書いていました。

初めて自分でPCを買ったのが大学1年生の時なので、もう20年近く前のことになりますね。時の流れは残酷だなぁ。

まぁそれはいいとして。その頃の私はオタクをこじらせていたので、毎日日記を書いても書き足りなくて、日記だけじゃなく絵や詩、ショートストーリーを書いてはウェブ上に投稿していたわけです。

あの頃は、本当に表現したいことがたくさんあったんです。同級生には理解されない自分の思想（今考えると完全に痛々しいですが）とか哲学、自分の好きなもの、好きな曲、好きな作家さんの作品についての愛。

「私の脳内分かって欲しい！」って本当に渇望してた感じ。

2000年代後半に入ると、ニコニコ動画にはまったり、ネトゲ（メイプルストーリー）廃人になったりして、ネット上で盛んに交流する時期に入りました。

スカイプで通話したりチャットしたりしながら毎日深夜までネトゲして、Twitterでも絡んで、仲良しのニコ生の生主さんの放送で、常連同士でコメント合戦して。

人付き合いが下手なのに、人といたくて、ネット上で見つけた同志の誰かしらとず～～っと会話してた気がします。

あの頃は、交流することも「投稿」ボタンを押すこともそこまで怖くなくて、ポジティブなこともネガティブなことも考えなしにアウトプットしてた感じで。

今、あのエネルギーはどこに行っちゃったんだろう？と不思議です。

多分、「自分」が分からなかったからなのかな。

自分のことを知りたくて、私と出会った人に「私ってどんな人？」って聞きたい反面、「私はこういう人だよ！誤解しないで！」ってものすごく自分を押し出す、みたいな。う～ん、若さあふれる恥ずかしさの極み。穴があったら入りたい。

そういう時期を経て、だいぶ落ち着いた（？）結果、今度は「これを書いて発信しても、誰の役にも立たないかもな」と考えすぎて、投稿ボタンが押せない時期に入っています。

前はアウトプットしないと自分が保てない感じだったんですが、今はそういうことはかなり減ったんですよね。だから、いろんな方の作品や記事を読んでいるだけで満足しちゃうというか。

皆さんの才能に触れると「わ～すごい！こんな才能、私もあったら良かったのに・・・」「すてきだな～」「私じゃ考えつかないなぁ」とか、いろんな感情や思いが出てくるし、『みんなちがってみんないい』って本気で思ってうれしくなるし。

なんだろう、人間って集合的無意識でつながってるから、目の前にある素敵な作品（とその作者さん）も、広義の「自分」の一部というか。

自分にはないものだからこそ感動するし、同時に自分の中にも、それを素敵だと思える感性がある＝その作品や作家さんと同じ（似ている）ものを自分がすでに持ってるとも言えるし。

素敵だな、とか嫌だな、とか、自分の心が動くものは、すでに自分の中のどこかに存在するものだから何かしらの反応が出るんだろうなと私は思っているので、「私の目に写ったもので、私の心が動いたものは全て私の一部である」みたいに感じるんですよね。

ユーミンも『目にうつる全てのことはメッセージ』って言ってますし（ユーミン、勝手に引用してごめんなさい）。

だから、皆さんのnoteを読んだり、いろんなクリエイターの方の作品に触れると、自分の気持ちを代弁してもらったような気持ちになるので満足しちゃって、自分から発信できなくなったのかなぁと。

どうしても「これは言わねば」みたいな時は、「伝える」という目的が発生するので、私も行動に移せるんですが・・・特に目的のない自分のためのSNSとかができなくなっちゃいました。

仕事でやっているSNSのアカウントが２つくらいあって、そっちは「仕事」という目的があるので毎日更新できてるんですけどね。学生時代に盲目的に発信できてたのは「自分という存在の答えを知りたい」という目的があったせいなのか。なぁ。

いや、でもそれだけじゃなくて、ただただ「届けこの思い！」って思ってやってた部分も大きいような気がします。このキャラクターへの愛を叫びたい、とか、同じものが好きな人と話してみたい、共感したい、とかね。

そういう気持ち、忘れちゃいけないなぁ。

若さ故の勢いを失った私ですが、今後も「届けこの思い！」って念を込めながら（怖い）、満を持して投稿ボタンを押し・・・いやいや、そこまで考え込まずにライトに投稿できるようになりたいです。昔みたいに。

というわけで、noteでは初めての普通の日記、でした。