見出し画像

酒屋さん直伝・酒粕の甘酒のつくりかた

先日、町のお酒屋さんと仕事中にばったり会ったとき、「今度うちにお茶飲みにおいで」と言われたので、後日買い物がてらお酒屋さんに伺った。

すると、別の知人がすでにお茶飲みに来ていたので、私も混ぜてもらい、小一時間お茶飲みをしてきた。そのとき、話の流れで酒屋さんの奥さんが「甘酒飲むか?」とすすめてくださったのだが、実はそれまで酒粕でつくった甘酒をちゃんと飲んだことがなかった。

うちの実家の父は無類の甘酒好きだったのだけれど、甘酒好きを公言するだけあり(?)、「米こうじの甘酒しか飲まない」というこだわりがあったので、実家では酒粕の甘酒は一度も出てこなかったのだ。

私はお酒がそこそこ飲めるほうだが、車で来ていたこともあり、運転を気にして少し言いよどんでいたら、「だいじょうぶ、お酒抜いてあるやつだから」ということだったので、有難くご馳走になることにした。

奥さんがカップになみなみと注いでくださった熱々の甘酒を、恐る恐る少しだけすすってみる。かすかにお酒の風味はあるけれど、確かに、食道が熱くなるようなお酒の成分はほとんど感じない。おお、これはおいしい。

「おいしいです!」思わず口に出た。そうでしょう、と奥さんもニコニコ。「酒粕の甘酒つくったことないんなら、分けてあげるからつくってみな」と、帰り際に酒粕をもたせてくださった。久しぶりに買った地酒を包んでもらいながら、奥さんがつくり方を教えてくださったので、脳内で反芻しながら帰宅。

休日の朝にさっそくつくってみたら、私でもおいしくつくれたので、皆さんにもシェアしようと思う。

***

【お酒に弱い人でも飲める酒粕の甘酒のつくり方】

<材料>
・酒粕:適量(私は両手のひらに乗るくらいの量でつくりました)
・砂糖、生姜の絞り汁、塩少々

<つくり方>
①酒粕をボウルなどに入れて水につけ、一晩ふやかす。
②一晩経ったら、酒粕をつけておいた水を捨てる(かたまりが残っていたらほぐす。お酒を抜きたい人は、水を捨ててから少し水で酒粕を洗うようにするとさらに抜ける)。
③洗った酒粕と新しい水を鍋に入れ、弱火~中火でかき混ぜながら煮る。
④ふつふつしてきたら砂糖を入れ、生姜の絞り汁、塩少々も入れて味を見る。
⑤最後にもう一度、お好みで砂糖を入れて味を整えて、できあがり。

※できあがった甘酒は、冷蔵庫などに入れておけば数日もちます。

このレシピのコツは、酒粕をつけておいた水を捨てることです。こうすることによってお酒が抜けるそうなので、お酒が苦手な方でも飲めるくらいになります。お酒強めの甘酒が好きな方は、捨てずにそのまま使っても大丈夫です。

ただし、お酒成分が抜けるとは言え、完全にゼロではないと思うので、下戸の方が飲む時はご注意くださいね。

ちなみに、お酒が強くなくて、酒粕の甘酒が飲めないと言っていた夫に味見してもらったところ、「これなら米こうじの甘酒とそこまで変わらないから飲める」という感想をもらいました。ご参考まで😊

***

たまには、地元の方に教わったレシピを共有したいなと思ったので書いてみました。またおいしいレシピを教わったら、皆さんにもお伝えしますね。

サポートありがとうございますʕ•ᴥ•ʔいただいたお気持ちは、カードリーディングで循環させていただきます😊