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エッセイという名の日記

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日常の中で感じたことや考えたことなどをつらつらと。
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#心理学

夢を見て、無意識のしっぽをつかまえる

久しぶりに怖い夢を見た。怖い夢というか、私が定期的に見る「同じテーマの夢」だ。客観的に見れば怖い内容ではないのに、目が覚めたあとにすごく怖く感じたり、何時間も気分が落ち込んだりする。そういう夢。 この繰り返し見る夢を忘れた頃にまた「同じテーマの夢」を見て、ハッと目が覚める。そのたびに、ああそうだ、きっと私が今認識しなければならない問題があるんだ、と気づくのだが、この「認識しなければならない問題」や「現状に潜む意味」に向き合うのが怖くて億劫で、毎回最奥までは自分の内部を探らず

伝わっちゃう気持ち

人の気持ちって、言葉以外からも伝わりますよね。 相手の雰囲気、口調、表情。 「メラビアンの法則」という解釈もあるように、人は非言語的なコミュニケーションを重視する傾向があります。 でも、相手そのものが発している非言語的な情報(口調など)だけじゃなく、「相手が作ったもの」からも相手の気持ちが分かる時がありませんか。 文章を読んでいる時。誰かが作ってくれた野菜や料理を食べている時。 絵、写真、音楽、映像を見聞きしている時。 相手がどんな気持ちでそれを作ったのか何となく

網膜は愛を求めて手を伸ばす

先日、右眼の具合を診てもらいに隣町の病院に行った。 昨年患った眼の病気の経過観察のためだ。 この病気は比較的高齢者に多いそうだが、現在30代の私は若年例に分類されるらしい。 小さい眼科では症例数が少ないようで、大きい病院を紹介された。 いろいろな検査をしたが、結局原因は分からずじまい。 割合軽症で済んだこともあり、大掛かりな治療はせずに経過観察になった。 「どうですか、その後」 あまり年齢の変わらない主治医が訊いた。 「症状とかはほぼ出なくなりましたけど、見え