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田舎暮らしと自然とわたし

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田舎暮らしについての話や自然、食についてなどの文章たちです。
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#考えたこと

移住は「はじめ」が肝心

私は移住者として、折に触れて移住に関する記事を書いている。 しかしふと、私の場合「なぜうまくいったのか」をちゃんと書いていなかったなと思い立ったので、それを書いてみることにする。 *** 結論から言えば、「移住は最初の環境がその後の全てを左右する」のかな、と思う。どういうことかというと、移住した当初、どういう環境に置かれるかによって、「その後の動きやすさ」や「心理的な安心感」が断然違うということである。 私の場合を例にとってみよう。私は現在、農業関連の仕事をしているが

味噌作りは、未来への架け橋

毎年、近所の方に誘ってもらって、味噌作りのお手伝いに行っている。今年で3年目になる。 私の住んでいる地方は米どころで、水も山の雪解け水や清水を使っているところが多く、味噌も雑味がなく仕上がるのだ。この地方に来た人に味噌を分けてあげると、大抵の場合はファンになってくれる。私も、小さい頃から祖母の手作り味噌を食べてきたので、ここの味噌が一番好きである。 味噌作りは1日がかりで行われる。まず、前日から大豆をうるかし(水につけてふやかすこと)、一晩置く。そして次の日の朝、大豆とつ

【完全主観】田舎暮らしのデメリットと、私が田舎に住む理由

ほぼ「限界自治体」状態の田舎に移住して3年目に入りました。自分が移住者だからか、移住に興味がある人の話を伺う機会が多く、これまで移住にまつわるいろんなエピソードに出会いました。その中で特に感じるのは、田舎が合っていて長く暮らせる人と、田舎が合わずに早々に帰る人の差が激しいなぁということ。 私は、田舎に移住するということは、ある意味、外国で暮らすのと同じくらいの変化があると思っています。田舎で暮らしたことがある人なら想像がつくと思いますが、人付き合いの距離感もインフラも環境も

それでも田舎に住みたいですか?

私は今、家と農地を探している。将来的に就農を考えているからだ。 今住んでいる家も一軒家の借家だけれど、ここに移住してきた時に行政から紹介された物件で、色々問題もあり、最初から長期間住むつもりがなかったというのもある。 田舎で家を探すというのはとても大変なことで、こんなに空き家があるのに一向に決まらない。というのも、様々な方面の問題が山積しているからで、これらの問題があることによって「移住」が難しくなっていると感じる。 具体的に思いつくままに、私が今直面している問題につい