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移住は「はじめ」が肝心

私は移住者として、折に触れて移住に関する記事を書いている。

しかしふと、私の場合「なぜうまくいったのか」をちゃんと書いていなかったなと思い立ったので、それを書いてみることにする。

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結論から言えば、「移住は最初の環境がその後の全てを左右する」のかな、と思う。どういうことかというと、移住した当初、どういう環境に置かれるかによって、「その後の動きやすさ」や「心理的な安心感」が断然違うということである。

私の場合を例にとってみよう。私は現在、農業関連の仕事をしているが、雇われ先とは別にメインの勤務先、活動の拠点がある。朝と夕方に雇われ先に顔を出し、あとは活動拠点に移動して仕事をすることが多い。

私はこの活動拠点があったおかげで「移住が成功」したといっても過言ではない。この拠点を選んだのは私自身なんだけれど、選んだ当初はそこまで深く考えてはいなかった。

この仕事の履歴書を提出する際、仕事の内容や拠点を選ぶことが可能だったので、自分なりにいろいろ調べて『この拠点でこういう活動がしたいです』と書いて送った。そうしたら幸運なことにそれがそのまま通過した。

なので、自分で選んだ拠点がたまたま「当たり」だったということになる。私はこの拠点で働けたことで、移住当初、以下のような恩恵を受けた。

①この拠点の担当職員さんがかなり熱心な方で、町内の各地域のキーパーソンと定期的に継続的な関わりを持てる環境が整っていた。

②拠点に、DASH村でいう明雄さんのような方が複数いて、町についてや地域の行事、田舎暮らしや農業について教えてもらえた。

③拠点の環境が自分に合っていて、拠点にいると心身ともに元気になった。

上記はどれも移住には欠かせない要素なのだが、移住前に「これらの要素を満たす場所かどうか」を見極めることは正直かなり難しいとは思う。でも、私はこれらがあったから「田舎で生き延びられた」と言ってもいいくらいなので、これから移住を考えている方にはぜひ重要視していただきたいポイントである。

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田舎では、どこかのお店でものを買うときも、電気屋さんで修理をお願いするのにも、「誰かの紹介」があると断然交渉がうまく行きやすくなる。逆に、完全に新規の場合はちょっと値段が高めになってしまう、なんてこともありうるのだ。なので、困った時に頼れる人、相談できる人はできるだけいた方がいい。

あと、環境というのは個人差が大きいので、私に合っていたからといって全ての人に合うわけではない。できれば、移住する前に「自分には本当に田舎が合っているのか?移住先の環境で元気に暮らせるか?」を考えたほうがいいと思う。

こと移住に関しては「夢」をもって移住される方が多いと思う。他の記事でも書いたけれど、田舎のいい側面よりも悪い側面を「許容できるか」「許せるか」で判断したほうが失敗しない、と私は考えている。

もし、移住当初に上記の要素がなかったとしたら、「移住って思ったより楽しくない」とか「こんなはずじゃ・・・」みたいなことになりがちな気がする。個人的には移住したい方を応援したいので、なるべくなら辛い思いはしてほしくない。

私も移住当初は辛いことばかりだった。でも、今の活動拠点があったおかげで、数々の難局を乗り切ってこられた。活動拠点で出会ったたくさんの恩人には感謝しきりである。この拠点も、関わる人たちも大好きだから、私は今、この地に根付くべく頑張れているのだから。本当に、この拠点に来たことで人生が180度変わってしまった。

また拠点以外にも、私は出会う人に恵まれていて、本当に親切にしていただいた。移住前に、この拠点やこの町を選んだ自分グッジョブ!(笑)とすごく思う。これは本当に運が良かったし、「はじめ」が良かったから、移住や田舎暮らしに希望が持てたところが大きい。

このご時世で、移住や二地域居住を視野に入れている方がたくさんいらっしゃると思う。そういう方たちに、先に田舎に飛び込んだ私の経験が役立てば幸いだ。


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